Q:自己判断で更年期向けの市販薬を飲んでいい?
A.セルフケアの手段としてサプリメントを飲むのも手
ホルモン補充療法は処方薬のみなので、医師の診断なしでは購入できません。市販薬でおすすめしたいのは、女性ホルモンに似た作用をする、大豆イソフラボン生まれの「エクオール」を摂取できるサプリメント。まだ更年期には当てはまらないという30代の方でも、生理前の不調に対して飲んでかまいません。サプリメントには漢方成分のものもあります。漢方薬は婦人科を受診すれば、保険診療内でコストを抑えることができます。
Q:更年期世代に入っているサインは?
A.生理の周期や出血量の変化が更年期の始まりの合図
いちばんわかりやすいサインは、生理周期のバラつきです。順調だった生理の期間が少しずつ短くなったり、人によっては1か月飛ばして生理が来たりすることも。1回の出血量が多くなることもあれば、少ないのに期間がだらだら延びるなど、生理そのものが変化していきます。40代半ばぐらいで生理の状態に変化を感じている方は、更年期という時期に入っている可能性が高いです。ただ、生理の出血であるという判断はできないことが多いので、不規則な生理をきっかけに婦人科受診するのもおすすめです。
『更年期と自律神経のセルフケアBOOK』(扶桑社刊)では、産婦人科医の高尾美穂さん×漫画家のおぐらなおみさんの対談のほか、更年期に効く食事術、セルフケア、ストレッチなどを紹介しています。