更年期症状の1つと言われる、肩の痛み。そんな不調を改善するために、50代女性が実際に行っていたことを紹介します。元看護師で、暮らしコーディネーターの瀧本真奈美さん(現在50代)のケースです。四十肩・五十肩に悩まされた時期に、日常生活で取り入れたことについて語ります。
すべての画像を見る(全5枚)まずは受診。信頼できる先生のもとで治療をする
49歳で右肩を、52歳で左肩の不調をそれぞれ半年間ほど経験しました。四十肩・五十肩なんて自分は経験しない、そうなるはずがないと思い込んでいた若い頃の自信は、あっけなく砕け散りました。そこで、私が両肩の痛みを経験して気づいたことや、実際に取り入れていたことを紹介します。
まず行いたいのが、専門機関を受診すること。四十肩・五十肩と言っても症状には個人差があります。また、ほかの病気が隠れていることもあります。大抵の人が経験するものだから、時間が経てば戻るからと放置するなど自己判断はせず、信頼のできる先生のもとで継続的に治療を行うことをおすすめします。
周囲に症状をきちんと伝え、ときにはサポートしてもらう
肩の痛みは我慢して隠さず、家族や職場、友人など長く一緒に時間を共有する周囲の人たちへ現状を伝えます。同じように経験のある人ならば、多くを語らなくても察してもらえますが、未経験の場合はまったく症状が想像できないため、以下のことを伝えておきます。
・左右の肩のどちらが痛いか
・どんな動作がつらく、助けてほしいか
・痛みの程度はどのくらいか
・荷物の持ちにくさや、作業に時間がかかってしまうこと
・痛い方の肩や腕には少しの衝撃も避けたいこと
他人の痛みや、見えない症状については客観視では非常に評価がしにくいもの。なので、理解が深まるように痛みの程度と、避けたいこと、困ることなどを事前に理解してもらいましょう。
日常の動作は、痛みのある側で行わないように注意する
痛みのある方の肩や腕に負担をかけた日は、夜につらくなることが多くありました。とくに重いバッグや荷物は、痛みのない方で持つ方が賢明です。
ただ、頭で理解はしていても、左右どちらが持ちやすいなどのくせはあるもの。私は左側で荷物を持つ、バッグを肩にかけるくせがあり、左肩を患っている際には非常に困りました。
そんなときに役立つのが周囲の支えです。助けてもらえるタイミングには、無理せず頼るといいと思います。
バッグと同じようにくせがあるのが、洋服の着方と脱ぎ方です。私は右袖から着て、脱ぐときは両手をクロスに挙げつつ左から脱ぐくせがあるので、左肩が悪い時期には非常に痛みを増強させ困りました。
これを予防するには、貼り紙などで〇から着る(痛みのある方)、〇から脱ぐ(痛みのない方)と書いておくと“ついうっかり”で激痛になることを抑えられると思います。
ほかにも、つらかった動作の1つに車のドアの開け閉めがあります。ふいに痛みのある方で開け閉めをしてしまって、泣きそうになるほど痛くなり、うずくまりながら痛みが落ち着くのを待ったことを思い出します。
今思うと、左肩が痛いときには助手席ではなく後方右側など、ふいに開け閉めしてしまってもいい方に座ればよかったと後悔しています。