ほぼ見返さない思い出のものは「データ化」するのも手
すべての画像を見る(全7枚)整理収納アドバイザー・大木聖美さんは、まず実家に残してきた“自分のもの”から捨てました。そのひとつとして挙げられる「写真やアルバム」は、持ち帰るだけでなく残すかどうかも判断したいところです。
一生のうちほとんど見返すことのない卒業アルバム。実家に置いておいても仕方がないので自宅に持ち帰りましたが、同窓会の際に卒業アルバムをデータ化してくれた友人がいたのでそれをダウンロードし、原本は破棄しました。自分で写真に撮るなどして保管してもいいですよね。
また、45歳を過ぎた頃にふと「学生の頃の思い出は、心の中にあれば十分」と気持ちが切り替わり、実家にあった写真を9割ほど処分しました。これまで見返すことがなかった写真を最後に確認し、しっかり胸に刻んだので後悔はゼロ。むしろ心がすっきりしましたよ。
高齢の親が片づけようとして、ケガをしてしまっては大変! そうなる前に、自分のものは自分で処分しましょう。
使うことがない古びた家具も、体力があるうちに捨てて
実家の自室クローゼットを開けたら、引き出しは色褪せ、スチールの引き出しは開け閉めするたびに異音がして劣化具合にびっくり。使い続けることは困難と判断し処分しました。
わが家の両親は共に80代。もともときれい好きで整理上手なのですが、子どものものを勝手に触ったら悪いと思って私の部屋をそのままの状態にしていたそう。あるとき、「子ども部屋を趣味の部屋にできたらうれしい」と聞いて猛省。すぐさま自分のものの片づけに取りかかりました。
よく片づけサポートの現場で、入りきらないものを実家に持っていくと話される方がいらっしゃいますが、全力で阻止しています。実家は物置ではないですし、巡り巡って実家の片づけを始めた自分に降りかかってきますからね。実家の片づけをするなら、まずは自分のものから見直してみてください。
※記事の初出は2024年7月。年齢も含め内容は執筆時の状況です