ESSE読者にアンケートを取ったところ、半数以上が春に不調を感じていると言います。この春特有の「だるさ」は、自律神経の乱れによって起こると教えてくれたのは、せたがや内科・神経内科クリニック院長の久手堅司さんと国際中医薬膳師の瀬戸佳子さん。そんな春特融の「だるくて動けない」、「気が重い」を解消できる生活習慣を教えてもらいました。
すべての画像を見る(全6枚)自律神経の乱れが春の体のだるさの原因に
やっと寒さから解放される春。気持ちは前のめりになるものの、だるくて動けなかったり、気が重かったり…。
「1日のなかでも寒暖差の激しい春は、自律神経のバランスが乱れがち。とくに女性はホルモンバランスの乱れも重なり、『だるさ』が起きやすくなります。質のよい睡眠をとり、無理をしないことが大切です」(久手堅さん)
一方、東洋医学では、春は「肝」をいたわるケアが大切だそう。
「『肝』は臓器の肝臓だけではなく、血液や血流、全身の気のめぐり、『イライラ』の感情とも関係が深く、自律神経にも影響します。春だからと急に薄着になりすぎず、軽く汗ばむぐらいの暖かい服装や軽い運動などを心がけて、気と血流をめぐらせましょう」(瀬戸さん)。
ここからは、だるさ対策におすすめの生活習慣を紹介します。
午前中は光を浴びて、1日のリズムをリセット
だるさを解消するには、質のよい睡眠が不可欠。
「朝起きたらカーテンをあけ、午前中に外に出るなど、朝の光を浴びることで体のリズムが整い、夜ぐっすり眠れます」(久手堅さん)
胸式呼吸と腹式呼吸で自律神経を整える
呼吸が浅くなると、体内に十分な酸素が行き渡らずに自律神経が乱れ、だるさの原因に。
「気がついたときに意識的に深い呼吸をすると、心身が整うのを感じられるはず」(久手堅さん)
●朝におすすめ!1日の始まりは胸式呼吸で集中力を高める
胸の下に手を添え、約3秒かけて肋骨が上に上がるように鼻から息を吸いましょう。約3秒止め、約6秒かけて肋骨を下に下げるようにゆっくり口から息を吐ききります。
●夜におすすめ!眠る前に腹式呼吸でリラックス
おなかに手を添え、約3秒かけておなかが膨らむように鼻から息を吸う。約3秒止め、約6秒かけて背中におなかをつけるイメージでゆっくり口から息を吐ききります。