年齢を重ねても自立した生活を送るためには、体の健康だけではなく「脳」の健康も重要。

「今まで、脳は大人になると成長することなく衰えていくだけだと思われていましたが、最近の研究で、高齢者になってもその機能を高められることがわかってきました」と話すのは、ムック『1日2分で脳が若返る!野鳥のまちがいさがし』(扶桑社)の監修者でもある、脳科学者の瀧靖之先生(東北大学教授 加齢医学研究所、臨床加齢医学分野)。

脳の老化を防ぎ、健康脳を維持し活性化させる秘訣を伺いました。「まちがいさがし」の問題にもチャレンジしてみてください。

脳のトレーニングには「まちがいさがし」がおすすめ!

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※写真はイメージです
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少しでも脳を変化させる生活習慣やトレーニングを試みると、高齢者でも脳の機能が高められます。脳のトレーニング(脳トレ)のなかでも「まちがいさがし」は、脳の活性化を促してくれるので、高齢者の脳トレに適していると言われています。

まちがいさがしでは、1枚の写真を見て記憶し、別の写真を見て目の前の写真と「自分の記憶の中にある」写真を比べます。この場合の記憶が「短期記憶」と呼ばれるもので、「ワーキングメモリ(作業記憶)」を働かせて「違いを判断」し、認識します。

ワーキングメモリは、人がなにかの作業(ワーキング)に取り組む際に役立つ情報を一時的に保持(メモリ)しておく、いわば脳のメモ帳です。記憶力などに大きく関わり、年齢とともに衰えやすいものです。

しかし、トレーニングで比較的容易に向上することも知られており、「まちがいさがし」はワーキングメモリのトレーニングとして優れています。

まちがいさがし問題1

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間違いは5個あります。野鳥名はメジロです。

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<答え>

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