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●前代未聞!令和の少年冒険SF漫画『サンダー3』

サンダー3』池田祐輝/著 講談社刊(1)~(3)

主人公のぴょんたろうは、妹のふたばにやけに懐かれている中学生。ある日、ふたばが行方不明になってしまう。ぴょんたろうと2人の友人、通称「スモール3」で救出を試みるも、異世界に迷い込んでしまうことに…。

サンダー3(1) (KCデラックス)

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●その斬新さに驚き!令和を象徴するコミック

偶然、異次元に繋がるディスクで異世界へ侵入したぴょんたろう達3人の少年。異星人に拉致された妹のふたばを救うために奮闘します。しかしこのコミック、こんな手法があったのかと思うくらい斬新でした。何が斬新かというと、主要な内容は並行世界を描いていますが、主人公の世界は昭和のギャグ漫画風で、異世界は何と劇画風なのです。

それに異世界ではぴょんたろう達は原子レベルの違いか、スーパーマンのように強い。異星人に制圧された地球を救うためにどのように戦い、どうやって妹のふたばを奪還するのか、今後の展開が気になるところです。いち早く続きを読みたかったので、コラムの〆切りを一日延ばしていただいて3巻目が発売された日にこれを書いた次第。

昭和のヒーローが「シン仮面ライダー」として、現代の技術で見事によみがえったように、これこそ令和を象徴するコミックでしょう。THE ALFEEも昭和のバンド! 令和もこのまま生き続けたいものです。(ESSE2023年8月号より抜粋)

●フォークバンドが突然ハードロックに変身したかのような衝撃

今年はレベルが高く選ぶのは一苦労でしたが、僅差で『サンダー3』をNo1としました。決め手は、このコミックの斬新かつユニークな世界観と、作者の画力の素晴らしさ、主人公達が昭和のギャグ漫画風のタッチのまま、異世界の劇画タッチに侵入する面白さ。音楽で例えれば、フォークバンドが突然ハードロックに変身したかのような衝撃でした。あれ? これってTHE ALFEE?(笑)

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