もがき苦しんだ時間が気づかせてくれた、本当の自由

看板
すべての画像を見る(全10枚)

店を閉め、注文のみにした。それまでは客の求めるものに自分が合わせて、葉が多めのナチュラルなものが中心だった。

「色だけでバッチバチに見せました。どうやったら自分が目指すラグジュアリーを表現できるかだけを考えた。そのとき花のスタイルが変わったのです」

アレンジをインスタに載せると、反響が大きく次々注文がきた。小売りは土・日だけの現在も、コロナ前より売り上げが伸びている。守りでなく攻めを選んだ結果、アーティストとして自由になれた。もがき苦しんだ時間が気づかせてくれたものの尊さに、私は大きく心を揺さぶられた。

 

店名に当て字をしたオリジナルTシャツ

店名に当て字をしたオリジナルTシャツ。「しゃれでつくりました」と梅澤さん。購入可だそう。

 

ファッションアイテムやアクセサリー

花のように感性を潤すファッションアイテムやアクセサリーなども扱っています。フラワーアレンジのほかヨガのワークショプも。

 

エキナセア

梅澤さんの今日のお気に入りは、中心部の球状が特徴的なエキナセア。「この色はなかなかないので」。

 

黒いひまわり

黒いひまわり。品種名はココア。シックで控えめな存在感が魅力です。

●DATA
MUNSELL(マンセル)
住所:東京都目黒区目黒2-13-28
営業時間:年中無休 10:00~18:00
※店舗売りは土・日のみ(詳しくはInstagramのストーリーで確認を)

●大平一枝さん
文筆家。編集プロダクションを経て1999年独立。エッセイのほか、市井の生活者を独自の目線で描くルポルタージュコラム多数。著書に『東京の台所』『届かなかった手紙』など。新刊『それでも食べて生きてゆく 東京の台所』HP「暮らしの柄

関連記事

住んで2年、コンセントがここにあってよかった。マネしたいアイデア集狭いキッチンを広く、動きやすく使う。小さな食器棚で上手にやりくりもわが家のトイレが残念すぎる。人とぶつかるドア、届かない手洗い、まぶしい窓…