リビングのものをしまうはずの引き出しが、お飾りに
すべての画像を見る(全10枚)最後はお部屋ではなく、収納のお話です。
小上がり和室には、引き出し式の床下収納が設置してあります。ここはもともと、隣接するリビングで使いがちなものを、ポイポイと入れるつもりで設計しました。リビング収納の要として想定していたのです。
しかし、ワンコが玄関からリビングへ引っ越してきて以来、この収納は気軽に利用できなくなりました。
その理由は、引き出し収納の前に、クッションをいつも置いてるからです。これは、小上がりから犬がフローリングへ降りる際に、足腰への負担をなくすため。
クッションがあると、引き出しはあきません。だったら、クッションをどかせばよいのですが、その上には気持ちよく寝ている「お犬様」が…。
なんでもポイポイ入れられて、リビングでいちばん使い勝手のよかった収納。残念ながら、お飾りのような存在となってしまいました。
以上、わが家の「家づくりの予定していたことが、暮らしてみたら、こんなことに!」を紹介しました。家族やペット…家に暮らす人は変化していきます。もちろん、ライフスタイルも。だから当然、家づくりでは想定していなかったことが、暮らしていくうちに起こるのは当たり前だと思います。
時間がたったら、もしかして、また「想定どおり」に戻る可能性も。最初に決めたことにムリに固執せずに、「まあ、いいや」と状況に合わせるくらいのほうがストレスがたまらない。わが家に住んでみて3年、筆者はつくづくそう感じています。