理想の間取りと設備を実現できる注文住宅。しかし、いざ住んでみると「こんなはずではなかった!」と思うことも。2年前にハウスメーカーで家を建てた日刊住まいライターは、後悔している場所が4つあります。その場所と、今思う正解を紹介。

念願のマイホーム
念願のマイホーム。こだわったつもりでも住んでみると後悔することも…
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後悔その1:2年間で一度もあけていないお風呂場の窓

2年間で一度もあけていないお風呂場の窓

1つ目はお風呂場の窓です。お風呂場には窓をつけるのが常識。そう思い込んで、窓をつけました。

しかしこの2年間、一度も開けておらず、今となってはこの窓はいらなかったと感じています。

筆者は、お風呂を使ったあとは、しっかりと水をきってから出ています。このことで、お風呂場の乾燥は、換気扇のみで問題なくできています。

さらに、月に1回程度の頻度で、お風呂場全体を掃除もしているので、カビに悩まされることもありません。

一方で、わが家の場合、お風呂場の窓をつけたことで厄介なことも。子どもが、窓に向かってお湯をかける「いたずら」をすることがあります。濡れたまま放置するとカビやすくなるので、濡れた箇所をふき取っていますが、これが面倒です。

お風呂場の窓がなければ、子どもの「いたずら」で掃除をする手間がなくなるし、窓分の建築費用も削減できました。

 

後悔その2:とりあえず広くした主寝室は広すぎた

広くした主寝室

2つ目は7.8畳の主寝室です。間取りを決めるとき、「とりあえず」可能な限り主寝室を広くしたいと思い、7.8畳の主寝室にしました。この主寝室を経由するかたちで、奥に書斎(2.9畳)もあります。

現在の主寝室には、2つのシングルベッド、テレビ台、妻の裁縫用の机を置いていますが、空間にまだ余裕があります。

2年住んでみて思う正解は、「主寝室と書斎の合わせた、10畳余りの空間を分割し、夫婦で別々の部屋をつくる」プランです。

現状、筆者は書斎で、妻は主寝室にある裁縫用の机で、仕事などの作業をしています。もしも、別々に独立した部屋があれば、夫婦互いに、気兼ねなく作業できたはずです。

夫婦で別々の部屋をつくる以外にも、いろいろな選択肢があった気がします。家のサイズを小さくして家の総費用を抑えたり、2階にあるウォークインクローゼットを広くしたり…。今になって、少し後悔。

 

後悔その3:白い床は掃除が大変だった

白い床

3つ目は白い床です。わが家は白色を基調にした内装にしました。理由は、部屋を明るくして開放感を出し、少しでも広く見せようと思ったからです。床も、トイレと洗面所を除いて、すべて白色です。

間取りの計画のとき、白い床だと掃除が大変だと想定していましたが、実際に生活をすると、想定以上に掃除が大変でした。とくに、髪の毛が落ちていると目立つので、掃除機がけは1日2~3回しています。

今思う正解の選択は、茶色などの暗めの色の床。白色に比べて部屋の明るさは落ちますが、それでも掃除の手間が軽減された方がよかったと思っています。