●アメリカのクラシックなお弁当、「サック・ランチ」とは?

サック・ランチ
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アメリカの伝統(?)に立ち返れば、弁当箱やスプーン、フォークなどの用意すら不要です。茶色い紙袋にサンドイッチと、リンゴを丸ごと入れるだけ。これは「サック・ランチ」と呼ばれ、今の時代もフィールド・トリップ(遠足)のランチとして重宝されています。

日本の遠足と言えば、お弁当の時間は最大の楽しみのひとつ。親もついつい張りきって、いつもよりおかずも見た目にこだわり、しかもお友だちとシェアできる量を持たせるという方もいることでしょう。

アメリカは逆で、普段よりさらにシンプルかもしれません。私も子どものリクエストに応え、アメリカ流に遠足にはパン1個とフルーツのみという潔さ(笑)。食べたあとはなにも残らないので、荷物にならなくて楽ちんという理由からだそうです。

アメリカ人の夫に聞けば、彼も高校まではこのサック・ランチで、父親に毎朝、用意してもらっていたとのことです。義父は料理がまったくで、義母は「当然知っていると思ったら、最初にサンドイッチのつくり方を聞かれて驚いた」と話していました。そう言えば、息子がまだ小さい頃、息子の友人の父親から「母親が急に出張になってランチづくりを頼まれたんだけど、なにを入れればいいの?」と聞かれたことも。

アメリカ人パパたちはサック・ランチづくりを経て、だんだん成長していくのですね。そう考えると、日本と違って敷居の低いアメリカのお弁当づくりは、パパ入門編にちょうどいいのかも?

日本のおいしい給食やお弁当は憧れますが、アメリカらしさ満点の簡単ランチもまた合理的で、時間とお金の節約にもなりメリットはありそうです。

 

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