年齢を重ねても、日々を明るく過ごしていきたいもの。そのためには、自分の「いま」を楽しむことが大切です。
ここでは、好評発売中の『別冊天然生活 きょう・のち・あした 歳を重ねて楽しむ暮らし』(扶桑社刊)より、「ギャラリーfève」オーナーの引田かおりさんの暮らしのルールをご紹介します。
60代、幸せ体質を育てるコツ。気軽に小さな幸せを口に出すことが大切
すべての画像を見る(全6枚)どんなときも笑顔を絶やさず、明るくハツラツとした引田かおりさん。そのポジティブで幸せな空気は、周りの人にも明るい気持ちを与えてくれます。
「こんなふうになれたのは、夫のおかげ。彼は『あ〜、今日もごはんがおいしくて幸せだ』『信号が青だ、ラッキーだなぁ』って、なんでも気軽に幸せだと口にするタイプ。それが外にも伝わるのか、エレベーターに乗っているだけで『なにかいいことでもあったんですか?』って聞かれるような人です。
対して私は、幸せは我慢や努力を重ねた先に、ようやく手に入るものだと思っていました。でも、夫を見ていたら、なんだか自分だけ損しているように思えてきて。幸せをとっておく必要はないし、同じ人生を過ごすなら、先に『私ってラッキー!』っていっちゃうくらいのほうが、お得ですよね」
幸せになるのも、そこに制限をかけてしまうのも自分次第。上手に見つけて、そのつど口に出して実感し、その積み重ねが、幸せ体質を育てるのかもしれません。幸せをキャッチするためには、その受け皿である自分自身を整えておくことも大切だといいます。
「まずは自分が健康で、元気でいること。難しいことやつらいことは続けられないので、楽しみながら日常にちょっとプラスできるくらいのことがいいですよね。自分が健康で幸せだからこそ、やりたいことを広げていけるし、人にも手を差し伸べられるのだと思います」
そんな引田さんの、日々を明るく過ごすための幸せルールをご紹介します。
●玄関はきれいに整える
引田さんの日課である、玄関のふき掃除。これもまた、幸せを感じるためには欠かせません。
「片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんによると、玄関は神社の鳥居のようなものだそう。悪いものを寄せつけないための、結界のようなものでしょうか。無理なく続けられるよう、ぞうきんではなく3枚重ねにしたキッチンペーパーで。朝にふき掃除をし、寝る前には靴をすべて下駄箱に戻します。玄関がすっきりしているだけで気持ちがいいですし、風通しもよく感じます」
「来客前のお香や開運オブジェなど、風水的によさそうなことも楽しみながら試します」