●PMSや産後が不調だった人は早めに対策を

高尾美穂先生
大事なのは変化に気づくこと。気合だけで乗りきるのはダメです。
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虻川:私は40歳で子どもを産んだのですが、産後にものすごくメンタルが落ち込んで…。それまではなにごとも気合と根性でなんとかなる! と思ってやってきたけど、それが通じなくて。またあの状態になると思うと怖いです。

高尾:産後は女性ホルモンの分泌 がストップするうえ、睡眠不足も重なって不調になる人は多いですよね。虻川さんのように、産後や生理前が不調だった人は、更年期もそうなるだろうと予測して、対策をとっておくことが大切です。

虻川美穂子さん
今まではなんとなく不安だったけど、対処法があると知って安心しました。

虻川:具体的にはなにをすれば?

高尾:シンプルな考え方ですが、エストロゲンがたりなくなったなら、たせばいい。治療法としては、ホルモン補充療法といって、飲み薬や肌にはるパッチなどで減少したエストロゲンを補う方法があります。ほか、大豆製品に含まれる「大豆イソフラボン」をとることで、更年期の症状が軽くなることが証明されています。

虻川:豆腐や納豆をたくさん食べればいいんでしょうか。

高尾:でもね、これらを食べたとしても、大豆の恩恵を受けられる人と受けられない人がいるんです。

虻川:そんな!!

高尾:大豆イソフラボンは、腸内細菌によってエストロゲンに似た働きをする「エクオール」という成分になります。ただ、日本人女性の2人に1人はその腸内細菌をもっておらず、自力でエクオールをつくれないんですね。そういう人はエクオールを含有したサプリメントを取るのも手です。

虻川:対処法があると知って、少し安心できました。

高尾:大事なのは、不調を放置しないこと。今は昔より選択肢が増えて、主体的にケアできる時代です。更年期を恐れすぎず、できることを前向きに試してくださいね。

 

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