寒さが厳しい冬、「冷え」による体の不調を抱えている方もいらっしゃるのでは? 今回は「冬の冷え・免疫力アップ」をテーマに、すぐにマネできるアイデアをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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冬の大敵「冷え」に勝つには?すぐにできる温活アイデア

凍える女性
冬の大敵「冷え」にはどうするのがいい?(※画像はイメージです)
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冬のお悩みの代表格といえば冷えによる不調。食生活を見直し、体を冷やす食べ物は避けましょう。さらに、筋肉量が少ないと血流が悪くなり、冷えを感じやすくなります。簡単な運動を取り入れて筋肉量をキープし、熱を生み出すことも大切です。

産婦人科医の高尾美穂先生と料理研究家で管理栄養士の金丸絵里加さんに「手足の冷えの効果的な対策」を教えてもらいました。

●Q:冷たいものを食べなければ体は冷えませんか?

【A:冷たい食べ物はもちろん糖質過多や質の悪い油にも注意】

「砂糖や酸化した油は血液をドロドロにして血流を悪くし、冷えの原因に。また、無理な食事制限を伴うダイエットも体の循環を悪くします」(金丸さん)

お菓子やパンを食事代わりにせず、バランスのよい食事を心がけて。

●Q:下着の重ね着をする際に気をつけることはありますか?

【A:汗をかいたら肌着を着替える習慣を。靴下の重ね履きには天然素材を選んで】

冬の室内は暖房が強く、意外と汗をかきがち。「そのままにすると冷えるので、汗をかいたら重ね着した肌着は着替えましょう。靴下を重ね履きするなら、汗で蒸れないよう内側は吸湿性のいい綿素材にして」(高尾さん)

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冬の大敵「冷え」に勝つには?すぐにできる5つ温活アイデア

 

免疫力を上げて風邪・感染症を防ぐにはどうしたらいい?

食事で免疫力アップ!
食事で免疫力アップ!(※画像はイメージです)

風邪やインフルエンザなどの感染症が流行する冬に気になるのが免疫力アップ。免疫は腸内環境と密接に関わるのでまずは食生活の見直しを! 規則正しい食事で胃腸の働きもスムーズになり、栄養素がきちんと消化・吸収されて体の基盤が整います。

●Q:食生活が乱れがちでも免疫力アップできる食事のポイントはありますか?

【A:コンビニや外食も活用し、毎食タンパク質を】

大事なのは肉や魚、卵、豆腐などに豊富なタンパク質の摂取。不足すると免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなります。「毎日とれなくても、1週間~10日間で不足分を補う意識を。忙しいときはコンビニの食品や外食もうまく活用しましょう」(金丸さん)

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免疫力アップにはタンパク質。感染症予防におすすめの食材ベスト5

 

家に帰ってから眠りにつくまでの効果的な「温活」は?

寝るときの湯たんぽは温活的に正解
寝るときの湯たんぽは温活的に正解

冬は体の不調を感じやすい季節。体が冷えると血流が悪くなり、肩こりや頭痛、腰痛などの原因になります。いつもだるい、疲れやすい、目の下のクマが消えない、足がむくみやすいなどの不調も要注意! 体を温める食材や入浴方法について、医師の石原新菜さんと、漢方師の櫻井大典さんに教わりました。

●夕食は、香辛料たっぷり!辛いお鍋で温まる→温活チェック△

【基本は薄味&旬の食材を使うこと】

漢方では、旬の食材を温かい汁物にして、しっかり食べるのが養生の基本。旬&地場産の食材は、その時季をその土地で快適に過ごすために、自然が与えてくれたものなのです。

「ポイントは薄味にすること。胃腸が働きやすくなり、食べ物を消化分解してエネルギーや血液に変える力が高まるので、結果的に体が温まります。唐辛子などの香辛料をたまに使うのはいいのですが、体温への影響は微々たるものです」(櫻井先生)

【冷え性の人の体を温める食材】

・肉や魚:牛肉、鶏肉、羊肉、アジ、イワシ、サバ、鮭

・野菜:カボチャ、タマネギ、長ネギ、カブ、シソ、ニンニク、ショウガ

・スパイス:シナモン、コショウ、唐辛子

・そのほか:インゲン、もち米、米麹、日本酒、酢

とりすぎると、のぼせや肌トラブル、粘膜の炎症の原因にもなるので注意。

●30分の半身浴で体の奥から温まる→温活チェック△

【湯船につかって短時間温まるだけでもOK】

温活の基本は、シャワーだけでなく湯船につかって入浴すること。ただし、体の芯から温まるのが目的なので、40℃前後のお湯に、プツプツと汗が出てくるまで10~15分入れば十分。時間がない場合は、バスタブに栓をして、そこでシャワーを浴びるだけでもOKです。

「それでも長めに半身浴をしたい場合は、上半身が冷えないよう、お湯に浸したタオルなどを肩にかけて行いましょう」(石原先生)

【体を温める入浴剤】

・炭酸系:炭酸が皮膚から入り、毛細血管を開かせるため、血流がアップ。

・バスソルト:水に溶けた塩がナトリウムイオンとなり、皮脂に付着してベールをつくって温かさを保つ。保温効果を持続させるため、洗い流さずに出て。

●湯たんぽを布団に入れて眠る→温活チェック〇

【おなかの横と足回りに入れて】

小さめの湯たんぽを、おなかの横と足回りに。

「電気あんかは静電気が強く、熱くなりすぎることもあるので、自然なぬくもりのお湯を入れる湯たんぽがおすすめ」(石原先生)