引き出しやクローゼットなど、ちょっとした収納箇所は、中身がごちゃつきがち。仕切り用グッズを使うのもいいですが、寸法が合わなかったり、ものが増えたりしたときに困ります。そこでおすすめなのが、万能な「形が変わる収納ケース」。教えてくれたのは、整理収納アドバイザーの三條凛花さんです。

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形が変わる収納ケースのススメ

家のなかには、大きさも形もさまざまなたくさんのものがあります。また、それぞれ違った性質を持ちます。時間がたつと手放すものもあるし、逆に新しくいいものが出て買ったりすることも。

たとえば、お菓子や常備食材といった食品は、つねに同じものを一定数用意するわけではありません。小さな子どもが使うおむつやお食事エプロンといったものは、毎日使うけれど、ほんの数年で不要になります。

仕切ったほうが使いやすい。でも、完ぺきにつくったはずの収納が、しばらくすると機能しなくなってしまう…。収納のむずかしさは、ここにあると思うのです。

●変化に強い収納との出合い

整理収納アドバイザーとして収納術について書き続けること七年。私自身の居住スタイルも、家族構成も、趣味も、すべてが大きく変わりました。

せっかく片づけた家が、またちらかるようになる。どうしてだろう? その答えは「増えたもの」や「不要になったもの」たちでした。

そうして解決策として見つけたアイデアのひとつが「可変性のある収納」です。

自分の今のライフスタイルや年齢、趣味、単純に増減しやすいものなど、片づけたいものが変わっても、かんたんに対応できます。しかも、1ケースあたり数十円~100円で済みます。

 

●可変性のある収納=今の自分に合わせて形を変える収納 

可変性のある収納というのは、今の自分の状況に合わせて「形を変える収納」のことです。

プラレール

これはその一例です。

3歳息子が大好きなプラレールの部品が入っています。一番大好きなオモチャなので、この一年でどんどん部品が増えました。でも、あと数年もすれば、きっと使わなくなってしまいます。

テレビのそばにあるので、プラレールを卒業する頃には、ゲーム関連の収納場所にできたらいいなあと今から計画している場所。

このように「今しか使わないかもしれない」「中身が変わるかもしれない」というものを細かく仕切りたいときは、形を変える収納アイテムを選びましょう。