9月2日に公開された短編オムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS Season4』。映画監督や俳優、漫画家やミュージシャンが短編映画を監督するプロジェクトの第4弾となります。今回は池田エライザさん、齋藤工さん、ムロツヨシさんら9人の監督が参加。そのうちの1作が俳優・水川あさみさんが監督、窪田正孝さんが主演を務める『おとこのことを』です。窪田さんに、映画のこと、ご自身の暮らしについてお聞きしました。

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『おとこのことを』窪田正孝さんインタビュー

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窪田正孝さん
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妻である水川さんの作品に主演するにあたり、「正直ちょっと戸惑いはあった」という窪田さん。

「夫婦で作品をつくるって、自分たちがよくても周りに気を遣われるかな、と思いました。でも、お互いに役者をやっていて、リスペクトがあるので、いい作品、いい役ならば、構わず一緒に作品をつくりたいね、という話をしていたんです。今回はおもしろい企画だな、挑戦してみたい、と思って受けさせてもらいました」

作中はほぼセリフがなく、窪田さん演じる「おとこ」の淡々とした生活が映し出されています。脚本を受け取ったときはどのように感じられたのでしょうか。

「情報が少ないな、ということは感じました。ただ、情報が少ない分、自分のなかからなにが出てくるのか、というのは現場で実際にやってみないとわからないんですよね。周りの人や状況など、なにかひとつ違うだけで、人の体から出てくる情報は変わってきます。だから、その現場にあるものや、スタッフさんとできるものを感じながら作品をつくっていきました」

 

●現場の空気に溶け込むことを意識した

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現場にある空気を大切にしていた、という窪田さん。役づくりについて聞いてみると、「役づくりをしすぎると、足し算になってしまう気がするんです」という答えが。

「どうしても、役者って波や波長を立てなければいけないというか。やっぱりそこに役者の醍醐味や、やりがいっていうものがあるとは思うのですが、そうしていくと、どうしても過度な芝居をしてしまうイメージもあって。そうしないためにも、現場の空気に溶け込んで、どれだけ普通のひとりの男でいられるか、という方に重きを置いてやっていましたね」

 

●毎朝のルーティンは「梅干し」

窪田さん

ひとりの「おとこ」の暮らしを描いている本作。散らかった部屋の中で、気力を失っているようにも見える「おとこ」。

窪田さんご自身が、そうしたときに立ち直るためにしているのは「モチベーションをあげること」。

「自分の場合は汗を流すこと。サウナに行ったり、ボクシングをやったり、ですかね」

さらに、日々、元気でいるためにやっているルーティンについてお聞きすると、「梅干し」と意外な答えが。

「いつも朝はオーガニックのプロテインジュースを飲んだりはしますね。あと、いちばんは梅干しです。梅干しの力はすごいです(笑)。毎朝、2~3粒頬張ると、目が覚めます」