窪田正孝さん、水川あさみさん監督映画に主演して。「夫婦で作品をつくるって、自分たちがよくても…」

●30代になって大きく変わった食生活や考え方

体に取り入れるものについては、30代になって結婚されてから「100％変わった」のだそう。

「それまでは、仕事が忙しい時期だったこともあって、ほとんどインスタントやロケ弁ばっかりでしたね。それに対して別に抵抗もなかったんですけど。今は毎日、玄米、おみそ汁、お漬物、あと納豆とか…そういうものを食べるようになってから、思考にも余裕が出て、人に対しての態度も変わったんです。本当に人って食べるもので形成されているんだな、体に入れるものがどれだけ大事なのか、ということを30代になってから実感しました」

また、食生活だけではなく、考え方も年齢を重ねて変わったと言います。

「20代はがむしゃらに仕事をしていて、休みがあると不安でした。隙間がないように仕事を入れてほしいと自分から頼んでいて。来た球を全部打ち返すという意識だったんですけど、今はインプットする時間や、心を休める時間を大切にしています」

●素直に、自分に嘘をつかないことが大切

完成した『おとこのことを』を観た感想を伺うと、「観る人によってどうとでもとれる映画だな、と思いました」

「多分、今を幸せに感じながら観るか、もしくはちょっとネガティブな気持ちで観るかで、感覚が全然違う映画に見えるんじゃないかと思います。作品内の状況を言葉で伝えるのはすごく簡単だと思うんだけど、今回はあえてそれをしないで、音や表情、呼吸といったもので伝えている。やっぱり人って、そういう日常の中からいろんな感性がみがかれていくというか。それは本当にいつも感じています」