●一人では抱えないようにする

まず、これはよく言われていることですが「だれかに話をする」ということです。

身近な人でもいいですが、できれば訓練を受けた人の方がいいかも知れません。直接会って話さなくても「いのちの電話」など電話で相談に乗ってもらえる場所もあります。メンタルが不安定なときに一人で考えるのは、得策とは言えません。話すことで、自分の気持ちや考えが落ち着き、少し死から距離を置くことができるようになります。

このときのポイントとしては「答えを見つけにいかない」ということ。ただ今感じていることを共有する形でよいです。大切なのは正解を見つけることではなく、心の負担を軽くすることですから。

 

●「何も考えない状態」をつくる習慣をつける

歩く女性
すべての画像を見る(全2枚)

次にこれは少しコーチング的な要素になりますが、不安定になったときに一度意識をリセットするという習慣を身につけておくとよいでしょう。方法はなんでもいいのですが、できるだけ体を動かすことがよいです。立ち上がって歩いてみるとか、声を出してみるとか、ストレッチをしてみるとか。そのとき一瞬ですが「何も考えない状態」が生まれます

自分が好きなことに集中するもいいですね。これは一瞬なので、また考えてしまいますが、何度も繰り返すうちに、リセットすることがうまくなっていきます。私がうつの人にコーチングをするときもまずここから入ります。自分で強制的に意識を変えることができれば、それだけ負担も緩和されていきます。

その他にも対処方法はあると思いますので、自分にとってやりやすくて効果的な方法を見つけておくというのもありですね。

 

どうしても暗い話題、ショッキングな話題が多い世の中ですが、そんな中でも自分の身の回りには、明るい話題や、美しいものにあふれているはずです。積極的にそういったことにも目を向けるようにしていってもらえればと思います。

50代からの毎日を応援する記事多数!「これからの暮らし by ESSEonline」はこちら