Netflixでドキュメンタリー番組が放送され、全米で「こんまりブーム」を起こしている片づけコンサルタントの近藤麻理恵さん。

ここではESSE読者から寄せられた、片づけにまつわる悩みに答えてもらいました。

近藤麻理恵
ESSE読者の悩みにこんまりさんが答えます
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こんまりさんの誌上片づけレッスン!みんなの悩みに答えます

●ものを捨てずに売りたいけれど、売り先を調べるのも面倒で…

ものを捨てずに売りたい

捨てることに抵抗があり、ときめかないものはなるべく売りたいと思っています。でも、売り先を調べたりすることにも腰が重くて。きちんと売り先を決めてから片づけるべきでしょうか。(福島県・50歳)

<こんまりさんの回答>

考えると腰が重く、行動できなくなるなら、まずは片づけに着手するのがおすすめです。休憩時間や区切りのいい時間帯に、片づきつつあるものを眺めながら、インターネットなどで売り先を調べましょう。効率がいいのはもちろん、売り上げにつながると思うと、片づけるテンションも上がります。本気で調べれば、売り先は2時間以内に決められますよ。

最近は個人売買が簡単にできるアプリや、箱に入れて送るだけのサービスもあるので、楽しみながら調べてみて。ただし、荷物を売る期限だけはちゃんと決めておくこと。片づけレッスンで、前回「これ、売るので」と言っていたものが、次行ったときそのままというケース、よくありました。そんなときは、私がその場で売り先に「今日取りに来てください」と電話することも。

いつか売ろう、は危険。すぐに引き取ってもらいましょう。

●人形やぬいぐるみ、お守りを処分するにはどうしたらいいですか?(東京都・34歳)

人形やぬいぐるみ、お守りを処分するにはどうしたらいいですか?

家に昔からある人形やぬいぐるみ、お守りといったものを、ゴミとして捨てることに抵抗があります。気にならない人はいいのでしょうが、なんだかバチが当たりそうな気がして…。気持ちよく手放す方法はありますか?

<こんまりさんの回答>

人形やぬいぐるみを処分するときは、目や髪の毛などといった「うるおい」を感じる部分を隠すことがポイントです。そうすることで、人形やぬいぐるみ特有の生き物っぽさが減り、抵抗も少なく感じるはずです。袋に少量の塩とともに入れて口を閉め、「今までありがとう」と手を合わせてから処分すると、区切りもつけやすくなります。

「お清め」ともいうことがある塩は、捨てにくいものを捨てる際、浄化してもらうために入れるもの。気持ち的にもすっきりしますよ。

お守りに関して言えば、神社で授かったものは神社、お寺で授かったものはお寺に返すのが基本的な流儀。必ずしも同じ寺社である必要はなく、神社とお寺の区別さえついていればOKです。

●定位置をつくった文具類をキッチンのカウンターについ置いてしまいます(神奈川県・31歳)

キッチンのカウンター

片づけ祭りをして、ものの定位置を決めたのに、文具などを取りやすいからとつい、キッチンカウンターの上に置いてしまい、戻すのも忘れ、結果出しっぱなし状態に。このクセを直したいです…。

<こんまりさんの回答>

じつは私も、今の家で初めて同じような状況に出くわしました。つい置きたくなる、絶妙な位置のカウンターってあるんですよね、わかります。

この方の場合、定位置が決まっているなら、いつでも戻せるという安心感はあるので、ちょっとした対策でOKかと。本当に取りやすいなら、もうそこを一時置き場と決めて、見た目のよいトレーなどを置き、ここからあふれる前に戻すなど、自分が許せる、守れるルールを決めましょう。トレーがあるだけで、罪悪感はかなり減ります。私の場合でいうと、出したものを定位置へ戻すための時間を寝る前に組み込み、それを習慣化しています。

または、そもそもの定位置を見直す手も。戻しにくい場所が定位置だと、面倒でつい出しっぱなしになりがちですから。この機会に試してみてくださいね。