家のあちこちをサッパリさせたいと思っているのに、結局なかなか時間が取れそうになく気持ちばかりがあせっているという人もいらっしゃるのではないでしょうか。「そんな年末にこそ、気軽に取りかかれて短時間で達成感を味わえる片付けがおすすめです」と話すのは、夫と義母のシニア世代3人で暮らす整理収納アドバイザー・原田さよさん(現在60代)。今回は、原田さんが実践する「小さな捨て活リスト」を、所要時間の目安とともにまとめて紹介します。

リビング
年末の時間がないときでもできる「捨て活」をご紹介
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目につきやすく、散らかりやすい場所とは

家族みんなが毎日使う場所で、目につきやすく散らかりやすいのは、玄関、リビングやダイニングのテーブルの上、TVボード周り、キッチンの作業台、冷蔵庫の中、洗面所などです。

ただし、片付けるのに時間がかかりそうだったり、いったんスッキリしてもすぐものがいっぱいになりそうなところだったりすると、なかなか取りかかれないもの。そこで、リセットすれば、しばらくきれいな状態を保てそうな場所に絞り、所要時間の目安ごとに紹介していきます。

15分以内で片付けられる場所

まずはちょっとした隙間時間にできる捨て活から。

●食器棚やキッチンツール用の引き出し

カトラリー

まず、毎日のように使うスプーンやお箸が入っている引き出しや、おたまや菜箸などが入っている引き出しのなかを見直してみましょう。普段よく使うものだけを残すように整理すれば、使い勝手がうんとよくなります。

減らしたあとは、お箸の種類をすべて同じものにそろえてしまうのもあり。出したり戻したりがラクになります。

カトラリー

整理したあとは、使用頻度などに応じて分けて収納しておくと出し入れしやすくなります。分けられるなら余っていたカゴや保存容器で大丈夫、新たに買わなくてもいいです。

●玄関のゲタ箱の上

靴箱

ゲタ箱の上に、インテリア小物などをたくさん飾っていませんか。郵便物やポスティングされたチラシを乗せたまま、ということもあるかもしれません。

ホコリをかぶって色あせているような飾りや、読まないとわかっているものなら、サッと決めて処分していいのではないでしょうか。

●ゲタ箱のなかの自分の靴だけ

靴

いつか履くと思って置いてあっても、なかなか出番がないという靴は「足の形が変わったため痛くて辛い」、「ヒールが高くて怖い」、「前が大きく開いていて歩きにくい」などの履かない理由があるはずです。

ゲタ箱は狭いスペースだという人が多いでしょうから、使わない靴は処分し、普段よく履く靴の方を収納しておきましょう。

●冷蔵庫のドアポケット

ちょっと使っただけで何年も放置している食用オイルや、流行りにのって買ったものの飽きてしまった調味料なども小さな捨て活にぴったり。

お店でもらった栄養ドリンクや、期限がきれている刺身しょうゆの小袋などもたまっているかもしれません。これらは短時間で判断できるので、処分しやすいでしょう。