年末年始に向けてさまざまな食材をため込んだ冷凍庫。きちんと食材は使い切りましたか?死蔵品がいつまでもあると、冷凍庫は効率的に使えません。まずはお休みモードの冷凍庫を、通常営業に戻しましょう。同時に、日々の暮らしがスムーズになるように、冷凍庫のしまい方について改めて見直しを。どのような状態で食材を冷凍するか。また、中身を一目瞭然にするために、ものの定位置をどのように決めていくか。使う頻度や、使う人が大人であるか子どもであるのかも考慮が必要…というところまで考え出すと、いったい、どうすればいいのか悩みは尽きません。

 そこで、思考と空間を整理するライフオーガナイザーとして活躍する鈴木尚子さんに、ご自宅の冷凍庫の活用法を教えていただきました。ものの特徴や人の動きに合わせて冷凍のプランを組み立てる、鈴木さんの冷凍庫活用アイデア。参考にすれば、家事は時短に。家族間の「あれはどこにしまった?」も激減するはずです。

ライフオーガーナイザーが実践する、時短の工夫が詰まった冷凍室の活用術

 ストックはすぐ使える状態で冷凍。肉は使いやすい量にまとめ、野菜は使いやすく切る。「たったそれだけで毎日の料理がラクになりますよ」。

●立てる収納なので目当てのものをすぐに出せる

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おにぎりや保存袋が整然と並ぶ冷凍室。「保存袋には、肉や野菜を入れています。立ててしまえば、場所をとらないし取り出しもスムーズです。開閉が簡単なスライド式ファスナーのものがおすすめです」

●お弁当用おにぎりは薄くにぎって解凍時間を短縮

お弁当用おにぎりは薄くにぎって解凍時間を短縮

子どものお弁当に使うおにぎりは、ご飯を炊いたついでにつくりおきしてしまいます。「ポイントは薄くにぎること。子どもが自分でチンするのですが、解凍時間が短いから早く支度ができます」

●余ったカレー類は自分の昼食用に冷凍

余ったカレーやミートソースを、昼食用に冷凍することを習慣に。「つくりおきのための時間はわざわざつくらない」という鈴木さん。余ったら冷凍、というゆるいルールにしています

●子どもの軽食は温めるだけに

子どもの軽食用に、ドリアをあらかじめ耐熱容器に入れて冷凍しています。「朝、冷蔵室に移せば、子どもの帰宅前に解凍されています。オーブントースターで温めるだけなので、子どもが自分で準備できます」

●ニンニク、ショウガは凍ったまますりおろす

ニンニク、ショウガは凍ったまますりおろす

ニンニクは、薄皮をむいた状態で冷凍。ショウガは、そのままのものとスライスのものの2種類を用意します。「粗めのおろし金なら、凍ったままおろせて便利です」

●野菜や油揚げは具がたりないときのレスキュー食材

野菜や油揚げは具がたりないときのレスキュー食材

食材がたりないときのお助けとして、常にストックしているのが葉野菜、キノコ、油揚げ。「具が少ないかも」というときに重宝します。「よく使うのは、汁物やうどん。タマネギやキャベツなど、余り野菜を冷凍することもあります」。キノコは数種類を手でほぐし、コマツナやチンゲンサイは1束を5㎝長さぐらいにカット。油揚げは1袋をそのまま冷凍しています

●肉は4種類を常備。重さを量って保存袋へ

肉は4種類を常備。重さを量って保存袋へ

「わが家の定番お肉は、豚バラ、豚こま、鶏ササミ、鶏胸。立てて収納するために、急冷トレーで凍らせてからしまいます」。保存袋1袋に対し、200gを目安にすれば、使うときに必要量がすぐわかって便利。

 どんな料理にも使い回せるように、鶏胸肉以外は下味をつけずに冷凍。鶏のササミは、ひとつずつでも使えるように個別にラップにくるみます。鶏胸肉は、スライスしたニンニク、しょうゆ、酒などで下味をつけておきます。そのまま焼くだけで一品に