ESSEの創刊45周年を記念して、日本料理店『賛否両論』店主・笠原将弘さんと、SNSでも大人気の料理家・長谷川あかりさんが特別対談! じつは初対面というふたりに、一緒に料理をした感想や、家庭料理のこれからを語ってもらいました。また、秋冬にぴったりの優しいレシピもお届けします。
すべての画像を見る(全5枚)新しい世代の活躍はすごくいいこと
長谷川あかりさん(以下、長谷川):笠原さんはずっとトップを走り続けている方というイメージだったので、今ここに並んでいることを脳が処理しきれていなくて。あの…長谷川のことはご存じでしたか? すみません、自我を出して(笑)。
笠原将弘さん(以下、笠原):もちろん。僕は毎日書店に行くんですが、料理本コーナーにずらっと長谷川さんの本が並んでいるから、お名前はよく拝見していました。新しい世代の方が活躍するのは、業界にとってもすごくいいことですよね。
長谷川:ありがたいです…! 父が、笠原さんのYouTubeをしょっちゅう観ているんです。これまで主体的に料理をしていなかった人が、笠原さんのYouTubeで「家庭料理をつくる」というモチベーションを得ているのは、もはや社会貢献なのでは、と思っています。
笠原:男性がけっこう観てくれているみたいなんですよね。僕がきっかけで料理をつくるようになったという声もあって、素直にうれしいです。
家庭とお店で同じ手間はかけなくていい
長谷川:プロの本格的なレシピでありながら、日常で再現できるように落とし込んでくださっているのが本当にすごいことだな、と。
笠原:家庭で、お店と同じ手間のかけ方をする必要はないですよね。おうちではここまでしなくていいよ、という線引きは、料理人である自分が発信する意義があるのかなと思っています。厨房と違って器具や材料も限られるから、工程も少なくして、「氷水で冷やす」とかはなるべく言わないようにしています。家庭に氷なんてちょっとしかないんだから(笑)。

