文房具や日用品などのこまやかなものも、こだわりをもって選ぶと暮らしがもっと楽しくなるかもしれません。エッセイストの石黒智子さん(70代)は急病による入院をきっかけに、暮らしの道具を大きく見直したそう。今回はやめたもの、お気に入りのもの、そして手放しづらいものを手放す方法について教えてもらいました。
※この記事は『もう一度、見直す 暮らしと日々の道具』(PHP研究所刊)に掲載された内容を一部抜粋・再編集して作成しています
すべての画像を見る(全2枚)テーブルクロスとプレースマットはやめた
選びに選んだ生地、きれいに使って、キチンと畳んで収納してきたのだから、捨てるには忍びなく、何年もぐずぐず迷っていたけれど、洗濯とアイロン掛けを減らしたくてテーブルクロスとプレースマットをきっぱりやめた。
テーブルクロスで、デパ地下へ行くバスを待つ間に読む本を入れるブックケースを2枚だけ縫いました。
マスクとハンカチを入れる内ポケットつきです。ほかは思いつかない。トートバッグや巾着は縫ったところでもたないだろうからと、残りは窓ふきに使って捨てました。
改まった場所への外出が減ったからハンカチは3枚あれば十分。
大判の麻は食器ふきにちょうどよく、小さい綿はスモックのポケットに入れて手ふきにしてどんどん使って、どこかがほつれたら、惜しげなく窓ふきに下ろして、捨てる。
これから使っていくのは手ぬぐいです。ボディータオル、フェイスタオルも手ぬぐい。汗ふき、手ふきも手ぬぐい。エアコンの冷気が苦手なのでバスや電車では首に巻きます。豆絞りは料理用。
手ぬぐいにはいくつかのサイズがありますが、幅と長さが違っても畳んで重ねやすいです。最近はほつれ止めされたものがあるけれど、ほつれは数回の洗濯で落ち着くから裁ちっぱなし。洗うたびにやわらかくなって肌触りがよくなります。
普段使いは手アイロン。バッグに入れてハンカチ代わりにするときだけはアイロンを当てて持ちます。薄くなって吸水性が落ちたら小さく裂いて銀磨きや革製品磨きに使って捨てる。すてきな柄がたくさんあって選ぶのが楽しい。
もっている中でいちばん好きな絵柄は京都のラダーの「手捺染(てなつせん)」。35cm×90cm、綿100パーセント、裁ちっぱなし、日本製。
