タイは「夕食におかずを買って帰る」が当たり前
すべての画像を見る(全6枚)タイへ来て驚いたのは、夕方になると市場が一気に活気づくことです。
共働き家庭の多いタイでは、「夕食におかずを買って帰ること」が一般的。駅の裏側や住宅街のあちこちに地元に根ざした市場や屋台があり、生鮮食品だけでなく、総菜や炒飯、麺類、カレーなど、夕飯になるものがずらりと並びます。
価格も手頃で、ひと品300円前後。野菜をたっぷり使った料理も多く、献立の栄養バランスを考えながら選ぶこともできます。
仕事帰りの人たちが次々と市場へ立ち寄り、ビニール袋いっぱいにおかずを買って帰っていく光景に、「毎日料理をしなくてもいいんだ」と思えるようになり、気持ちがずいぶん軽くなりました。
「料理をしない日」のささやかな楽しみ
屋台の人と直接やり取りのできることも、市場ならではのおもしろさです。
「今日はこのカレーがおいしいよ」「これも食べてみる?」そんなふうに声をかけてもらったり、おまけをひとつ入れてくれたり。
顔が見える安心感があること。また、人とのふれあいがあることも、市場へ通う楽しみのひとつになっています。
なにげない交流が、その国らしい暮らしをいちばん感じられる瞬間でもあります。
毎日料理をつくることだけが正解ではない
タイで暮らしながら、ふと日本で子育てしていた頃を思い出すことがあります。
当時の私は仕事の帰宅時間が定まらず、子どもたちにはつくりおきした夕食を、「チンして食べてね」と置いて出勤する毎日でした。
今思えば、もう少し肩の力を抜いて、「無理して夕食をつくらない日」を増やしてもよかったのかもしれません。その分、家事の手間を減らしながら、家族でおいしく、温かい食事を囲むこともできたのではないかと思います。
毎日きちんとつくることだけが正解ではなく、そのときどきの暮らしに合った方法で、無理せず食事を楽しむこと。それもまた愛情のひとつなのだと、タイでの暮らしを通じて、そう感じています。



