タイは「夕食におかずを買って帰る」が当たり前

タイの屋台
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タイへ来て驚いたのは、夕方になると市場が一気に活気づくことです。

共働き家庭の多いタイでは、「夕食におかずを買って帰ること」が一般的。駅の裏側や住宅街のあちこちに地元に根ざした市場や屋台があり、生鮮食品だけでなく、総菜や炒飯、麺類、カレーなど、夕飯になるものがずらりと並びます。

価格も手頃で、ひと品300円前後。野菜をたっぷり使った料理も多く、献立の栄養バランスを考えながら選ぶこともできます。

仕事帰りの人たちが次々と市場へ立ち寄り、ビニール袋いっぱいにおかずを買って帰っていく光景に、「毎日料理をしなくてもいいんだ」と思えるようになり、気持ちがずいぶん軽くなりました。

「料理をしない日」のささやかな楽しみ

屋台の料理

屋台の人と直接やり取りのできることも、市場ならではのおもしろさです。

「今日はこのカレーがおいしいよ」「これも食べてみる?」そんなふうに声をかけてもらったり、おまけをひとつ入れてくれたり。

顔が見える安心感があること。また、人とのふれあいがあることも、市場へ通う楽しみのひとつになっています。

なにげない交流が、その国らしい暮らしをいちばん感じられる瞬間でもあります。

毎日料理をつくることだけが正解ではない

屋台

タイで暮らしながら、ふと日本で子育てしていた頃を思い出すことがあります。

当時の私は仕事の帰宅時間が定まらず、子どもたちにはつくりおきした夕食を、「チンして食べてね」と置いて出勤する毎日でした。

今思えば、もう少し肩の力を抜いて、「無理して夕食をつくらない日」を増やしてもよかったのかもしれません。その分、家事の手間を減らしながら、家族でおいしく、温かい食事を囲むこともできたのではないかと思います。

屋台の全景

毎日きちんとつくることだけが正解ではなく、そのときどきの暮らしに合った方法で、無理せず食事を楽しむこと。それもまた愛情のひとつなのだと、タイでの暮らしを通じて、そう感じています。