人生の節目を迎えるタイミングで「これからやりたいこと」を思い描く人も多いのでは? 今回、整理収納アドバイザーでライフオーガナイザーでもある井手本亜希さん(50代)が、子育てが落ち着いたタイミングで、心地よい暮らしに整えるべく実践した工夫について、詳しく語ります。

木製のチェストに置いてあるお香立てとガラスの温度計と写真立て
理想の暮らしを叶える工夫
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心地よい暮らしを送るために「見直したこと」

筆者は、50代夫婦と大学生の息子の3人家族。息子が進学を機にひとり暮らしを始め、夫婦ふたりで3DKのアパートに住んでいます。

私自身が50代に入ったのは、息子が高校3年生のとき。大学受験の勉強がピークの時期で、食事や送迎、情報集めなどのサポートで忙しい日々を送っていました。受験が終わったら50代は自分時間を楽しみたいと考えたとき、思い浮かんだのが、かねてから暮らしに取り入れたいと思っていた「お香」「白湯」「夜のスキンケア」の3つ。

しかし、いざ実践しようとすると、習慣化するのは難しく、なかなか続きませんでした。

その理由を考えてみたところ、「しまいこんで見えないと、存在自体を忘れる」「出さなきゃいけない、使ったら片付けなきゃいけないことが面倒に感じる」というのがおもなものでした。

理由がわかって、たどり着いたのが「出しっぱなし」にすること。

整理収納アドバイザーというと、なんでも出しっぱなしにせず収納しているイメージかもしれませんが、自分がしたい暮らしを叶えるための仕組みとして、今回あえて「出しっぱなし」という方法を試してみました。

1:お香は「常に見えるガラス容器」に収納

床に置いてあるディフューザーとガラスのボックスに入ったお香

まずは、お香立てを置いているチェストの中に収納していたお香を、チェスト横に出しっぱなしに。

収納用品をわざわざ買うほどでもないし、と思っていたときに目についたのがフラワーアレンジメントのワークショップに参加したときに使ったBOX型の花ビン。本来の用途としては使いにくかったので放置していました。

ところが、お香を立てて入れてみると、収納量もあり、ガラスで見えやすく、掃除のときはひとまとめになっているのでサッと持ち上げられて、とても使い勝手がよかったのです。

ガラス製で中のお香が見えるので、リビングにいると自然と目に入り「お香をたこうかな」と手が伸びます。旅先でお香が目に入るとつい買ってしまうけれど、このBOXに入るだけと決めているので、厳選したお気に入りだけが入ったコレクションBOXです。

2:鉄ビンとポットを「テーブルから見える場所」に置く

キッチンの棚に置いてある鉄瓶とやかん

鉄ビンは以前からもっていたのですが、キッチンのシンク下に収納したまま活用できておらず。見えないために存在自体を忘れてしまっていたので、ダイニングテーブルの席から見えるオープン棚に置いたことで、自然に意識するように。

テーブルの上のトレーに置いてあるポットと茶筒

沸かした白湯を入れておくポットやお茶を淹(い)れるときの急須なども、トレーにひとまとめにしてテーブルに。

棚から鉄ビンを取ってお湯を沸かし、少し冷めたらテーブルにあるポットに入れるという一連の流れで、自然に習慣化できました。