食事はあえての“こだわらなさ”で行く

旅の楽しみといえば食事ですが、わが家ではあえて、食事はがんばらないと決めています。せっかくの旅先、ちょっといいお店を予約して思い出づくりもありですが、わが家は男児2人兄弟。食事中にずっと大人しく過ごせる自信がありません。子どもが騒がないかちょっとドキドキしつつ食べる。そんな気苦労をするよりも、もっと気楽なスタイルの方が、わが家の家族構成的には合っていると気づきました。

わが家の食事の選択はシンプルです。「3食のうち、1食満足できればOK(1日1勝主義)」。たとえば、朝食でホテルのビュッフェをたっぷり楽しんだなら、昼は軽くすませる。移動中にパンやおにぎりをかじるだけでもよい。そのまま、夜は疲れているなら、ルームサービス利用やお弁当を買ってきて宿泊先で食べるのもあり。民泊利用時なら、Uber Eatsなんて手もあります。

部屋で靴を脱いで、周りを気にせず食べるごはんは、子どもにとって特別なお部屋パーティになって、意外と外食以上に盛り上がったりします。

●食事のハードルを下げると、旅の自由度も一気に上がる

それに、親が思うほど、子どもは現地のグルメを求めていませんよね。

以前タイに行ったとき、長男は毎食カオマンガイ(鶏飯)に、日本から持参した味つけ海苔(のり)を出して食べていました。毎食です。せっかくタイまで来たのに、と思いつつも、子どもにとっては慣れない環境のなかでいつもの味が安心材料、味方になっているのです。

ちょっとよいレストランに行っても、子どもが騒がないか、食べ物を残すのがもったいないと親の気になることが増えるくらいなら、景色のよい公園でおにぎりをほおばる方が、何倍もくつろいだ思い出になります。現地のスーパーマーケットで、これ、どんな味だろう? と食材を観察しながらテイクアウトするのも、立派にまなざしを育む機会です。

親子での旅は、食事のハードルを下げると、旅の自由度も一気に上がると思います。

『旅をすればするほど子育ては楽になる』(大和書房刊)では、子どもと旅に出る意味や考え方、実際に旅に出たときのスケジュールなど、子連れ旅がさらに楽しくなる情報が盛りだくさん。読んだら家族と出かけたくなる1冊です。

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