琵琶湖のほとりで家族と暮らす、翻訳家・エッセイストの村井理子さん(50代)。仕事で一日じゅうパソコンに向かう村井さんにとって、趣味の「お取り寄せ」は心のエクササイズなのだそう。買い物に闘志を燃やし、おいしいものや愉快なものを集める村井さんのお取り寄せ品を、エピソードとともに紹介します。
※この記事は『村井さんちのお取り寄せ』(ワニブックス刊)より一部抜粋、再構成の上作成しております。
すべての画像を見る(全3枚)ついに出合った!「マルニ竹内商店」の松葉ガニ
数年前のこと。私が毎週注文している食料品・日用品の宅配サービス(じつは三社と契約しており、商品によって使い分けまでしているのだ!)のカタログに「もったいない蟹」という商品が掲載されており、とにかくカニを探求し続けていた私はひとつ注文してみようと思い立った。
「もったいない」がつく商品は多くあるが、単に少し傷がついていたりするだけで味には問題ない場合が大半なのだ。
大きなポリ袋に1kg程度、少し爪が折れたり脚が折れたり、「商品にはならないけれど、ちゃんとおいしい」カニが入っているらしい。それもリーズナブルな価格設定だ。はりきって注文すると翌週に冷凍で届いた。しっかりとした厚手のポリ袋の真ん中辺りにカニがデザインされたかわいいシールがはってあって、そこには「HEALTHY&NATURAL マルニ竹内商店」とあった。
兵庫県香美町にある商店らしかった。ふーん…と考えつつ、すぐに解凍した。解凍を待つ間に原稿を書き始め、「もったいない蟹」のことはしばし忘れていた。
●普通においしい…干物までお取り寄せ
数時間後、なんとなくお腹が空いて、はっと思い出した。「もったいない蟹」を解凍中だった。急いで袋の中身を確認すると、ちゃんと解凍されている。マイカニハサミを取り出して、袋の中をもう一度しっかりと見た。カニの脚がたっぷり入っている。
おもむろに一本取り出して、マイカニハサミで切ってみた。殻がやわらかい。そして食べやすい! 塩加減もちょうどいい。「もったいない蟹」どころか、普通においしいけど!? 結局、カニはその日の夕方までにひとりで食べきってしまった。
その日以来、「もったいない蟹」とマルニ竹内商店が大変気になるようになった。注意深くカタログを見はじめると、私が普段利用している宅配サービスのうち二社でマルニ竹内商店の商品の取り扱いがあった。カニだけではなくホタルイカや干物の販売もあるではないか。干物も大好きな私はすぐさま注文。とてもおいしかった。
【マルニ竹内商店】
兵庫県の香住漁港で、日本海のカニと魚を販売しているアットホームなお店。冷蔵のゆでガニを買えるシーズンは11~3月だが、シーズン前後も冷凍カニの在庫があれば購入できる。
(店舗情報)
https://www.instagram.com/marunitakeuchi/
TEL:0796-36-0561 FAX:0796-36-3840
FAXにて注文可能。3月21日~ 11月5日は火・土曜定休。

