いらないものを減らしていくと、暮らしがスッキリして気持ちがいいですよね。カナダ在住のミニマリスト・筆子さんも、少ないもので暮らすのが好きで、長い時間をかけて持ちものを絞ってきました。しかし、たくさんのものを捨てるなかで、捨てずに残したものがあるそうです。今回は、筆子さんが手放さなかった4つのものを教えてもらいました。

裁縫セットはいざというときのために手放せない
裁縫セットはいざというときのために手放せない
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1:裁縫セット

ものを減らすと決めてから、こまごました道具の多くを手放しました。それでも裁縫セットだけは、ずっと手元に置いています。

ボタンが取れた、裾がほつれた。そんなとき、その場でさっと繕えると、服を長く着られます。繕えないと、その1枚をあきらめて、新しく買いたすことにつながります。つまり道具をひとつもっているだけで、服が増えるのを防げるんです。

娘に服の修繕を頼まれることもよくあります。たとえば、ボタンのつけ直しや、ほつれた縫い目のかがり直し。裁縫は苦手ですが、頼まれれば引き受けています。

道具といっても、針と糸、そして小さなハサミだけ。普段はポーチの中にまとめています。場所はほとんど取りません。

2:ホッチキスの針を外す道具

ホッチキス

意外に思われるかもしれませんが、ホッチキスの針を外すニッチな道具も残しています。

20歳のとき就職した会社で、この道具と出合いました。当時は船積み書類をつくる仕事をしていて、とじられた書類をばらす作業がとにかく多かったんです。備品にあったこの道具を使ってみて、こんなに便利なものがあるのかと感激しました。すっかり気に入って、退職してからは自分用に買いました。

普段は、役目を終えた書類やプリントなど、ホッチキスでとじた紙の裏をメモ用紙として使っています。そのために、まず針を外してきれいな状態にしたいんです。指で無理に外すと紙が破れるし、爪も痛めますが、専用の道具がひとつあれば、きれいに、あっという間に外せます。

買い物リストやちょっとした覚え書き、記事のネタや構成もこの裏紙に書きます。小さな道具ですが、紙を無駄にしない暮らしを、支えてくれています。