家で習慣になっている人も多い「耳掃除」。「じつはしなくていい」説があるのをご存知でしょうか。今回は、わしお耳鼻咽喉科の鷲尾有司先生に、「子どもの耳はどこまで掃除していい?」「カメラつき耳かきは安全?」など、耳のケアにまつわる気になる疑問について伺いました。
すべての画像を見る(全3枚)「耳アカは取らない方がいい」と言われるのはなぜ?
鷲尾先生によると、耳アカの正体は「耳の中の古くなった皮膚がはがれ落ちたもの」。耳には自浄作用が備わっているため、放っておけば耳アカは勝手に外へ排出されるのだとか。
「耳アカには、カサカサした“乾性”のものとベタベタした“湿性”のもの、2種類がありますが、どちらも自然と耳の外へ落ちていく仕組みは同じです」(鷲尾先生、以下同)
家庭の耳掃除がNGな理由
家庭でできるいちばんの耳ケアは、じつは「触らないこと」。耳掃除が危険な理由には、大きく分けて2つあります。
●1:耳アカを奥へ押し込んでしまう
綿棒などで掃除をすると、耳アカが外に出るのを妨げ、かえって奥へ押し込んでしまいます。
「耳アカが取れてスッキリしたと思っても、じつは取れているのは1割程度。残りの9割を奥へ押し込んでいる、なんてこともあります」
●2:耳の中を傷つけてしまう
頻繁な耳掃除は皮膚を傷つけ、炎症を引き起こします。
「実際に、当院で耳の痛みやかゆみで受診する方のほとんどは、耳のいじり過ぎが原因です。どうしても耳アカや不快感が気になる場合は、自分で取ろうとせず耳鼻科を受診してください」

