耳のケアに関するQ&A5つ

※画像はイメージです(画像素材:PIXTA)
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ここからは、耳のケアに関するよくある疑問を鷲尾先生に伺いました。

●Q:耳がかゆいです。耳アカがたまっているからでしょうか?

A:耳アカのせいでかゆくなることはほぼありません。

「耳がかゆい=耳アカがたまっている」と思われがちですが、実際はアレルギーなど別の原因が隠れているケースがほとんどです。

かゆいからと綿棒などで強くかいてしまうと、皮膚が炎症を起こしてかゆみが悪化してしまいます。

●Q:子どもの耳アカを見るとつい取りたくなります。家庭でのケアはどこまでしていいですか?

A:家庭でのケアは「耳の外側の見える部分を布でふく程度」にとどめましょう。

子どもは代謝が良く耳の穴も小さいため、耳アカが目立ちやすいです。

きれいにしてあげたくなる気持ちはわかりますが、子どもは急に動くこともあるため、家庭での耳掃除はケガのリスクが高いです。

家では、耳アカの量ではなく、聞こえや鼻の調子の変化に注意してあげてください。

・「呼んでも反応が鈍い」など、聞こえの変化がないか 

痛みを伴わない耳の不調は、子ども自身も気づけません。普段と様子の違いがないか注意してあげましょう。

・鼻水や鼻づまりなど、鼻の不調はないか 

耳と鼻は奥でつながっているため、鼻の調子が悪いと耳のトラブルを招きやすくなります。耳鼻科で鼻と一緒に耳も確認してもらうと安心です。

●Q:「カメラつき耳かき」なら、中が見えるので安全ですか?

A:耳の中が見えても、ご自身での掃除はおすすめできません。

耳アカをどこまで取るべきかの判断は難しく、かえって耳を傷つけるリスクがあります。カメラつき耳かきを使うと中の様子は分かりますが、そもそも耳アカはすべて取る必要もないんです。

「耳アカがたまっているな」「赤くなっているな」と、耳鼻科受診の目安に使う程度が良いでしょう。

●Q:「イヤホンを使うと耳アカが増える」って本当?

A:イヤホンの抜き差しによる刺激で、耳アカが増えることは十分考えられます。

また、装着するたびに耳アカを奥へと押し込んでしまい、結果的にたまりやすくなるケースもあります。これは補聴器や耳栓でも同じです。

さらに、長時間の装着で耳の中が蒸れると、カビの繁殖や炎症を引き起こす場合もあります。何か気になる症状があれば、受診を検討するのもよいでしょう。

●Q:「プールの水が耳に入ると中耳炎になる」はウソ?ホント?

A:耳に水が入っただけでは中耳炎にはなりません。

夏場に本当に注意したいのは「外耳炎」です。

中耳炎は、風邪のときなどに、細菌が鼻の奥から鼓膜の内側(中耳)に入り込むことで起こります。一方、耳の穴から入った水は鼓膜で遮られるため、基本的には中耳まで入りません。

夏のプールシーズンにとくに注意したいのは、鼓膜の手前が炎症を起こす「外耳炎」です。耳に入った水が気になって綿棒や指でいじりすぎると、皮膚が傷ついて感染の原因になります。

「とにかく触らない」ことが最善の予防策です。

耳掃除のためだけに受診してもいい

耳の健康を守るためには、「見えないところは触らない」が基本。

「耳の違和感を感じたら、耳掃除のためだけに耳鼻科を受診しても大丈夫です」と鷲尾先生は話します。

「耳の詰まり感の裏には、耳アカで耳の穴が塞がる耳アカ栓塞(じこうせんそく)のほか、耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)や突発性難聴など、深刻な病気が隠れていることもあります。ほかの受診のついでに『耳も診てほしい』と言っていただいても構いません。違和感があれば早めに医師へ相談してください」