昨今ブームになっている「ひとり旅」。成人した3人の子をもち、現在はひとり暮らしをしている著述家の中道あんさんも、50代からひとり旅にハマっているそう。しかし、60歳での海外ひとり旅での“ある失敗”から、身軽に旅をするための工夫を凝らすように。今回、60代以降からのひとり旅を充実させるために、「やめてよかったこと」を中道さんに教えてもらいました。
すべての画像を見る(全2枚)1:「移動の負担」を感じることはやめた
今年の旅始めは、4月に行った奥日光でした。旅の準備はまず、新幹線の座席シートの確保から。自分が座りたい席を選んでおくと、それだけで安心できます。
奥日光へは、大阪から6時間という長旅でしたが、新幹線をうまく乗り継げたので、移動の負担は驚くほど感じませんでした。移動中は読書など、自分の時間として楽しむようにしています。
今回、乗り換え時間が30分と短かったので、駅にあった名物の宇都宮餃子の店でさっと食事をすませました。荷物が少なければ、こうした小回りのきく動きもできるのが、身軽な旅のよさだと感じています。
荷物が大きいと、駅で預ける手間もかかるなど、移動時に負担に感じるので、国内の1泊旅ならトートバッグで身軽に行くようにしています。
奥日光では、何度も訪れている場所なので観光はせず、湖畔を散歩したり、部屋で朝食をゆっくり楽しみました。ひとり旅をするときは、目的を1日に1つか2つにしぼって、欲ばらないようにしています。
2:「大きなスーツケース」を持っていくのをやめた
普段から、持ちものは少ない方です。大阪のおばちゃんですが、飴玉がバックから出てくることはありません。ハンカチをもつけれど、ティッシュはもたない。旅では、兼用できる携帯用のペーパーナプキンをもって行きます。
荷づくりの基本は、「あれば便利、なくてもどうにかなる方法」を考えるようにするのが、私のモットー。
メイク道具は、旅用に小さなパレットを準備しますし、海外旅行のときはまつげパーマをかけてビューラーは置いていきます。
お財布をもたずにチェーンウォレットを肩からかけて、口紅、スマホ、現金はいつでも取り出せるようにしています。化粧直しは、口紅1本あればいい。それ以外のものをトートバッグにつめます。
●60代、海外ひとり旅での「大失敗」
じつは、旅を荷物を最小限にしようと決めたのは、還暦旅行でパリにひとり旅をしたときのことが、きっかけでした。
初めての海外ひとり旅で気持ちが高まり、いちばん大きなスーツケースを持っていきました。行くときは、半分は空っぽでしたが、帰りは全体重をトランクのフタに乗せて、ジッパーを閉めなければならないほどの大荷物に。それでもたりずに、大きなボストンバッグにもいろいろとつめ込みました。
そしたら、タクシーのトランクに運転手さんひとりでは持ち上げられなかったのです。空港での移動も重くて…大変でした。カフェを探すのだって、スーツケースとボストンバッグを引っ張って行かなきゃならないので、もうぐったり。
この失敗に懲りて、翌年は小ぶりなスーツケースで。
でも、帰りの乗り継ぎで荷物のピックアップに時間がかかり、次の飛行機に乗り遅れてしまいました。
このときは、友人もいたので、連絡を取り合ってどうにか次の便に乗ることができました。でも、すごくハラハラしますよね。これがひとりだったら、どうしていただろう。
この教訓を生かして、機内持ち込みサイズで2週間の海外旅行にチャレンジしたら、移動がとてもスムーズに。そして、不便なことはなにひとつありませんでした。
今年も、ヨーロッパ旅行を予定していますが、機内持ち込みサイズで行くつもりです。

