熊野古道中辺路(和歌山県):熊野古道の途中にある道の駅
すべての画像を見る(全16枚)紀伊山地の霊場と参詣道として、2004年にユネスコ世界文化遺産に登録された熊野古道は、熊野三山を目指して歩くいにしえの巡礼道であり、今も国内外から多くの旅人が訪れる。
熊野古道にはいくつかのルートがあるが、「中辺路」は京都や大阪から田辺を経て熊野本宮大社へと向かう、人気のルートのひとつ。道の駅「熊野古道中辺路」は、国道311号線沿いにあり、まさにこの巡礼の道が国道と交差する場所に建てられている。
熊野古道の道しるべがすぐ目の前にあり、クルマで訪れたとしても、少し足を延ばすだけで熊野古道の雰囲気を感じることができるのが楽しい。とくにおすすめなのがここから歩いてすぐの「牛馬童子像」への散策だ。
道の駅から国道を渡り、古道を800mほど上ると、牛と馬にまたがる僧服姿の石像が現れる。花山法皇の熊野詣での旅姿であるともいわれ、中辺路ルートの象徴的な存在で、多くの巡礼者が記念写真を撮る名所である。
箸折峠と呼ばれる峠道にひっそりとたたずむ姿には、どこか神秘的な雰囲気が漂っている。像の大きさは高さ約50cmと控えめだが、周囲の森の静けさと相まって、強く印象に残るスポットだ。
牛馬童子までの道はゆるやかな山道で、スニーカーがあれば気軽に歩けるレベル。途中には苔むした石段や杉木立が続き、森の中を抜ける清々しい空気が旅人を迎えてくれる。徒歩で20分程度のコースながら、熊野古道らしい空気感を存分に味わえるので、短時間の散策を楽しみたい人にはぴったりのルートといえるだろう。
道の駅では、散策の際のお弁当や語り部の手配も可能なので、必要なら前もって電話で予約しておこう。
住所:和歌山県田辺市中辺路町近露2474-1



