Q:更年期のしんどい症状は遺伝する?
すべての画像を見る(全3枚)続いては、更年期症状に関するお悩みです。
「まだ更年期症状を感じていませんが、昔、母親が更年期のときホットフラッシュや困った症状で寝込んでいた記憶があるので、自分もそうなるのかと思うと不安です。更年期の状態は遺伝するもの?」(47歳)
A:遺伝よりも後天的な影響が大きいかも?気軽に構えて
結論から言うと、更年期症状そのものが遺伝するという医学的な根拠はありません。ただ、更年期症状を感じやすい人は、いくつかの傾向があり、それが母親と似る場合は症状を強く感じるかもしれません。
症状を重くする要因として挙げられるのが、性格・気質、心理的要因、そして生活習慣です。たとえば、母親が生まじめでストレスが多い環境下にいた場合、その生育環境の影響を受けて性格・気質が似てくる場合もあります。そうした背景がある人は、症状が出やすいとも考えられます。
●更年期症状は遺伝ではない!
また、生活習慣では食習慣も関係します。たとえば「エクオール」の産生能の有無もそのひとつ。エクオールとは、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用をもたらす大豆由来の成分で、更年期の不調をやわらげる効果が報告されています。
産生能には個人差がありますが、日常的に大豆製品を摂取している人はエクオールへ代謝させる腸内細菌をもっている可能性があり、同じ食卓を囲んできた親子であれば、この腸内環境は似ていると考えられます。加えて肥満は更年期症状を重くする要因のひとつであり、これも長年の食習慣の影響が大きいといえるでしょう。
ただし、これらは後天的な要素で、いわゆる「遺伝」ではありません。母親と似た傾向があっても、子も同様に更年期症状が現れるとは限りません。むしろ「母親と同じように症状が重かったらどうしよう」と心配しすぎるほうがストレスになり、マイナスに働くこともあります。
なお、更年期症状がもっともつらいのは、閉経をはさむ3〜4年。治療法はいくつかあり、ホットフラッシュはHRTでかなり改善します。更年期はだれもが通る道。「つらかったら病院で薬をもらおう」と、気楽に構えるくらいがちょうどいいかもしれません。
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