「隠れ貧血」解消に効果的な生活習慣は
すべての画像を見る(全3枚)山口先生によると、鉄分不足からくる自律神経の乱れは、食生活を整え、場合によっては適切な貧血の治療をすることで、1か月程度から変化が期待できると言います。
「鉄分の吸収を意識した食生活と鉄の補充療法を取り入れることで、徐々に症状が改善すしていきます」
朝起きられなかった子どもの場合、「あれ、朝起こしやすい気がする」「朝の顔色がいい」と感じることが増えたら、ゆるやかに症状がよくなっている兆しだそう。
「個人差はありますが、3か月目くらいには本人も朝のつらさから解放された実感が持てるケースが多いですね」
●屋外で活動する時間を増やすことが大切
また、屋外での活動量を増やすことも自律神経を整えるうえで大切なポイントだそう。
「寝室のカーテンをあけて太陽の光を入れるのは、自律神経のバランスを整えるのにおすすめ。太陽は体によい作用があり、朝日には体内時計をリセットさせてくれる目覚めの効果が、夕日にはリラックス効果があります」
また、筋肉があった方が、自律神経が整いやすいというエビデンスも。
「毎日は無理でも、週末は家族で森林浴や海水浴に行ったりするのもいいでしょう。自然の中での有酸素運動というのは、体のリズムを整える作用があります」
●朝のだるさが続いたら医師に相談を
とくに春は、新しい生活環境や激しい寒暖差によるストレスで自律神経が乱れやすくなる時季でもある、と山口先生は言います。
「生活習慣を見直しても症状が改善しないときは、病院で貧血の検査をすることが大切です」
また、子どもの隠れ貧血に気づかず、朝から始まる子どもの不調に「なまけ癖がついてしまった」「根性がない」「育て方が悪いのか」などと悩む親御さんも多いそう。
「この症状は、フェリチン(貯蔵鉄)の低下が原因なので、適切に医療介入していけば改善できます。朝起きられないなど、自律神経が乱れているような症状があるときには、一度、鉄分不足を疑ってみてもよいかもしれません」

