花粉症の症状に悩む人も多い時季。今回は、花粉症の基本的なメカニズムと対策について解説します。教えてくれたのは、わしお耳鼻咽喉科の鷲尾有司先生。症状を抑えるための生活習慣や、洗濯・掃除といった日常のなかで気をつけたいポイントについて伺いました。

※画像はイメージです(画像素材:PIXTA)
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都市部でも要注意。花粉症になるメカニズムを解説

花粉症は、そもそもなぜ発症するのでしょうか。

「花粉症は、正しくは『花粉アレルギー』というアレルギー反応です。発症の理由は厳密にはまだ解明されていませんが、大きく分けて『遺伝』と『環境』の2つの要因が関係していると考えられています。ひとつは遺伝的要因。もともとアレルギー体質の方や、血縁にアレルギーをもつ方がいる場合は、発症リスクが高くなります。もうひとつは環境要因で、花粉に継続的にさらされることで発症に至ります」(鷲尾先生、以下同)

花粉は「山に近いと多く、都会では少ない」と思われがち。しかし実際には、都会に住んでいるからといって花粉症になりにくいわけではありません。

「スギ花粉は数十キロ飛散しますし、都市部では地面がコンクリートで覆われているため、落ちた花粉が再び舞い上がりやすいという特徴もあります。また、日本ではスギやヒノキがおもな原因ですが、北海道ではシラカバなど、地域によって原因となる花粉は異なります」

さらに、環境衛生が進んだことで免疫が過敏になり、体が花粉に反応しやすくなっている可能性もあるそうです。