年末年始に実家へ帰省し、「ものが多いな…」と感じた方も多いのではないでしょうか。つい「片づけない?」「捨てたら?」と声をかけたくなりますが、それが親とのケンカの火種になることも。ライフオーガナイザーの尾花美奈子さんも、実家の片づけに悩んだひとりです。今回は、両親の機嫌を損ねずに手放しが進んだ、実家片づけの“最初の一歩”を教えてもらいました。
すべての画像を見る(全4枚)実家片づけで最初につまずくのは、「もったいない」の壁
私が実家の片づけを始めるきっかけとなったのは、父の他界後、母が自分の生前整理を意識し始めたことでした。父の遺品整理を進める中で、母自身も自分の持ちものや、長年かけて家に入ってきたたくさんのものの存在が気になり始めたようです。
ただ母は、「片づけたい」という気持ちはあるものの、高齢で体力的に片づけを進めるのは難しい状況でした。
一方で、片づけたい気持ちにブレーキをかけていたのが「もったいない」という思いです。「まだ使えるかもしれない」「いつか必要になるかもしれない」と考えると、簡単には手放せないのです。
母の世代にとって、ものを大切に使いきることは当たり前で、美徳でもあります。その価値観を否定せずに、どう向き合って進めていくか。実家の片づけは、その難しさを抱えながらスタートしました。
親がものを手放しやすい声かけは、「持って帰っていい?」
そこで私が意識したのは、母が「もったいない」と感じにくそうなものから手をつけること。どれもこれも、まったく使われていなかったものです。
・未使用の食器や重複しているカトラリー
・大量に保管されていた便箋や封筒
・1度使われた包装紙やリボン
・ボタンや糸
・テレフォンカード
そして、声のかけ方を工夫しました。「捨てれば?」「使っていないでしょ?」ではなく、「これ、持って帰っていい?」と聞くようにしたのです。ポイントは、「すぐに捨てるわけではない」という姿勢を示すこと。片付けにおいては、「ものよりも所有者の気持ちを優先」させるべきと思います。
持ち帰ったあとに実際に使ったものもあれば、どうにも使いみちがなく処分したものもありますが、一度実家から離したことで判断しやすくなったと思います。


