60代からの暮らしを視野に入れた、キッチン回りの「もの選び」のアイデアについて紹介します。暮らし評論家の大木聖美さん(50代)のケースです。ここでは、大木さんが「60代になっても使い続けたい」と思っている、キッチンの定番になったアイテム3つについて語ります。

スポンジワイプでシンクをふいている
この先も使い続けたいキッチン用品、その魅力とは?
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1:吸水力抜群「スポンジワイプ」

スポンジワイプ
Sサイズ(17×0.2×20cm)とLサイズ(30.4×0.2×25.7cm)のセット。Lサイズは半分にカットして使っています

初めて手にしたとき、「なんでもっと早く使わなかったんだろう」と思ったのが、エコンフォートハウスというお店の「スポンジワイプ」(2枚セットで1320円)です。

そこから10年以上使い続けていますが、テーブルふき、キッチン周りの水はね、シンクまでこれ1枚でさっとふけて、ふき跡が残らないのが今もお気に入りの理由です。吸水力も乾きの早さも優秀で、使っていてストレスがありません。

自然素材でできている点も、これからの暮らしに心地よいポイント。私は数枚を使いまわしながら、定期的に買い替えするスタイルに落ち着いています。

2:“一生もの”に格上げされた「鉄のフライパン」

ソーセージを焼いているフライパン

長年、フッ素樹脂加工のフライパンを使い、古くなれば買い替えることを繰り返していました。でも捨てるたびに心が少し痛むように。

鉄のフライパンは「お手入れが大変そう…」と不安でした。しかし、思いきって買い替えてみたら、しっかり手をかける必要があるのは最初の「慣らし」だけだったんです。その後のケアは案外簡単だとわかり、鉄のフライパンのハードルがグッと下がりました。

そして、なにより驚いたのはその仕上がり。お肉も野菜も焼くだけでおいしく感じて、特別な味つけがいらず調理時間の短縮につながりました。キッチンに立つのがちょっとした楽しみにも。

長く使える道具は、自分の暮らしに満足感と自信をくれるような気がします。