10月13日から放送中の連続ドラマ『終幕のロンド―もう二度と、会えないあなたに―』。主演の草なぎ剛さんは、遺品整理人の仕事をしながら小学1年生の息子を育てるシングルファーザー、鳥飼樹を演じます。遺品整理人という「死」を意識する仕事を演じるなかで感じた素直な思いをインタビュー。本作の魅力や、タイトルに込められた意味などについても、詳しく聞きました。
死は特別なことではなくて、だれにでも必ず訪れる
「3部作で主演を務めさせていただいたドラマ“戦争シリーズ”の枠で放送される本作。これまでとは対照的に、大人の第一歩を踏み出すような作品なので、観たあとにじんわりと余韻が残るドラマだと思います」
こう語る草なぎ剛さんが遺品整理人を演じる『終幕のロンド―もう二度と、会えないあなたに―』が、毎週、視聴者の涙腺を崩壊させています。
草なぎさん演じる鳥飼樹は、5年前に妻を亡くし、小学1年生の息子・陸(永瀬矢紘)を男手ひとつで育てるシングルファーザー。本作は、そんな樹が遺品整理人の仲間たちとともに、孤独死した方の特殊清掃や遺品整理から、依頼主と直接向き合う生前整理まで、さまざまな事情を抱えた家族に寄り添っていく、心温まるヒューマンドラマです。
「このドラマは、遺品から故人の思いや迷い、真実が明かされて、残された家族との感動的な人間ドラマが描かれます。死は特別なことではなくて、だれにでも必ず訪れるもの。ドラマ撮影を通じて、死をより身近に意識するようになりました。そうすることで、悔いのないように生きようと思ったり、日頃の行動も変わってきた気がします。本作を観てくださった皆さんにとっても、死というものをポジティブに捉えるきっかけになってくれればいいなと思います」(草なぎ剛さん、以下同)
切なく、心揺さぶられるラブストーリーも
一方で、大人の切ない恋も描かれます。余命宣告を受けた女性から生前整理の依頼を受けた樹は、彼女の娘で絵本作家の御厨真琴(中村ゆり)と出会い、お互いに引かれ合っていきます。ところが、真琴は結婚しており、しかも、夫の利人(要潤)は、大企業の御厨ホールディングスの次期社長で…。
「そもそも樹はお節介で、自分の仕事以外にも首を突っ込んで、なにかしてあげようと突き進んでしまうところがあります。そんな、なにが出てくるか予想できない余白のある役でもあるので、ゆりさんとお芝居をすることで、真琴への心情がいろいろなバージョンで出てくるのは、僕自身も毎回楽しみにしているんです。ゆりさんは本当にすてきな女性で、いろいろと助けていただいています」
