50代の中には、子どもが独立した人もいるのでは。「子どもが巣立って家の模様替えを始めた」と話すのは、カリスマ主婦の若松美穂さん。まだ使える「子ども部屋の棚と2段ベッド」を手放した理由や、処分するときに起こりがちな悩みを紹介します。
すべての画像を見る(全5枚)大きな棚と2段ベッドを思いきって処分した
子どもたちが家を出て、子ども部屋の使い方や雰囲気を変えたいと思いました。けれども問題は、ベッドや机・収納など、大きな収納や家具の行方。わが家は、子ども部屋にあるイケアの大きな収納と2段ベッドを処分しました。
手放すかどうか悩む原因は、思い出があったり、解体するのが面倒…という理由に加えて、「まだまだ使うことができる」ところです。わが家の場合、ベッドも収納も、この先10年…いや20年くらい使えるほどにきれいでした。シンプルにもったいないような気持ちになったのです。
大きな棚を買って組み立てるのは、けっして簡単ではありませんでした。大きく、重い板を運ぶあの労力を思い出しただけでも、解体するのはもったいない。それに、数年かけてアレンジも加えたので金額もかかっています。
ハンカチや下着など、細かいものの片付けを楽しめるように引き出しを増やしたり、ごちゃつきがちな棚に、中身が見えないよう白い扉をつけてみたりもしました。飾り棚風にガラス扉を増やすなど、かわいさに加えてこどもたちが喜ぶように、夫とともに工夫したものです。
思い入れの強いものは日割り計算してみる
そのエピソードを思い出すと、手放すことを躊躇(ちゅうちょ)するのは当たり前なのかもしれません。そんなときに私がしたことは、思い出への執着や“この先もまだまだ使える”と思うことではありません。「おおよその購入金額を使った日々(年数や日数)で割ってみる」ことでした。
たとえば、5万円で買ったものを、5万円÷10年÷365日というように考えると、この家具は十二分に役目を果たしてくれたんだと満足感が芽生え、ありがたい気持ちになります。そして、シンプルにお別れしてもいいのではないかと思うことができたのです。


