60代、ハンドメイドの温もりをまとう「ナチュラルボヘミアン」コーデ

阿佐ヶ谷
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古着屋の並ぶ通りで目を引いたのは、カーキのミリタリーベストにリネンのワンピースを重ねた60代の女性。

頭にはスカーフをターバンのように巻き、足元はルーズソックスにビルケンシュトック。絨毯柄のバッグを肩にかけ、まるでアート作品のような個性をまとっていました。

手づくりの温もりと自由な発想が共存していて、「自分の世界」を静かに楽しむ姿がとてもすてきでした。

●阿佐ヶ谷の人は「柄バッグ」率高め!

むら染めのエコバッグからネギがのぞいていたり、手刺繍のトートをさりげなく使っていたり。生活感のなかに「かわいい」があるのが、この街のおしゃれの魅力です。

穏やかで肩の力が抜けているのに、どこか芯が通っている。阿佐ヶ谷の人たちの装いからは、「暮らしとセンスが地続き」な美しさを感じました。

 

おしゃれを飾りではなく「生活の一部」として楽しむ。そんな等身大のスタイルに、「これからの大人のおしゃれ」の形を見た気がします。

この連載を通して感じたのは、街と人のおしゃれにはそれぞれの物語があるということ。阿佐ヶ谷で出会った女性たちの姿が、その答えを静かに教えてくれました。

※ 「東京おしゃれ図鑑」は街ゆく人のファッションをヒントに独自のアレンジを加えて掲載しております。