ミニマリストが一度手放して、再び買い戻したものを紹介します。今回話を伺ったのは、40代で夫と高校生の子どもの3人暮らしのめいさん。「持ちものを減らすメリットは確かにたくさんありますが、いちばん大事なのは暮らし方に合っていることです」と話すめいさんに、ものの持ち方について詳しく伺いました。
すべての画像を見る(全5枚)手放しスイッチが入り、あれもこれも捨てまくった
めいさんはものをもたない暮らしに憧れてミニマリストになり、かつてはライフオーガナイザーの資格をもって片付けを仕事にしていたほど。
「あれこれもちすぎていた時代から一転、どんどん処分してミニマリスト歴は13年を超えました。キッチンはとくに、たくさんのものを手放した場所。水きりカゴ、三角コーナー、電動ミル、ホットプレート、電子レンジなどがそうです」(めいさん、以下同)
ブレンダーももっていたというめいさん。でも忙しくてスムージーをつくる暇がなく、手放しました。
ものが減ってすっきり。でもコロナ禍で暮らしに変化が
めいさんはもっていたものの8割を手放し、身軽で余白のある暮らしを手に入れました。探しものがなくなり、掃除がラクになり…。得られたメリットは数えきれないほど。そんななか、コロナ禍がやってきます。
「夫は在宅勤務を余儀なくされ、家族全員が自宅にいる時間が極端に長くなりました。みんなの3食分をつくる生活になったし、外出できないから楽しみは食べることくらい。自宅でおいしいスムージーを飲みたくなり、ブレンダーを再び家にお迎えすることにしました」
ブレンダーという“もの”は増えましたが、増えた理由は以前とはまったく違う、と話すめいさん。
「大量のものを一度手放したおかげで、ものを増やすときは“なぜそれが必要なのか”とよく考えるようになりました。以前はただ欲しい、なんとなく買ってしまったものがほとんど。でもブレンダーは、コロナ禍のなかで、私たち家族に必要なものだと心から納得して購入できたのです」



