キッチンが狭く収納スペースが限られていると、「ものが収まりきらない」「片付かない」という悩みが出てきます。ライフオーガナイザーの尾花美奈子さんのキッチンも、収納スペースはけっして多くはないそうですが、それでも必要な道具がきちんとそろい、すっきりとした状態をキープできているそうです。今回は尾花さんが取り組んだことをご紹介します。
すべての画像を見る(全6枚)収納が少なくてもキッチンを使いやすくできる!
わが家のキッチンには、つり戸棚がなく、カトラリーやキッチンツールを収納するための浅い引き出しもありません。加えて、ビルトインの大型食洗機などがあるため、収納スペースは限りがあります。
それなのにコンロ下の引き出しは、まさかの夫のキャンプ道具置き場に…。
実質、使えるのはシンク下の収納のみ。しかも「使いづらい」と言われる観音扉タイプです。そんな厳しい条件でもすべての調理器具を収納し、さらに使いやすくするには、「ものと空間のムダをなくすこと」だとわかりました。
調理器具を厳選して、もののムダをなくす
もののムダを減らすために気をつけたことは3つあります。
●1:「大変」と感じるものはもたない
たとえばミキサーなど、大きくて重く「使うのが大変」と感じるものは、出番が減ってしまったので手放しました。結局のところ、人は「ラクに使えるもの」を選びがちです。
それならば、最初から「使いやすいもの」だけをスタメンとしてそろえて、それだけでやりくりする方がストレスも減ります。
●2:「便利そう」を理由にものは買わない
100円ショップの便利グッズなど、「あると便利そう」と思っても、実際には出番が少ないのに、収納スペースを圧迫している…なんて経験ありませんか?
私もかつて、100円ショップでゆで卵やのり巻き専用グッズを買いましたが、基本のつくり方を調べ直して、そのとおりにつくれば、グッズを使わなくてもできると気づきました。
●3:セットものは避ける
お鍋やフライパン、ボウルとザルのセットなど、重ねてコンパクトに収納できると、1つずつ買いそろえるよりお値段がおトクになることが多いですよね。
けれど、全部を使うかというとそうでもなく、使わないものも出てきます。暮らしているうちに必要なものが出たそのときに買いたすほうが、ムダなく省スペースですみます。