服を買ってもすぐ飽きてしまう、そんな方は多いのではないでしょうか? ミニマルな暮らしを発信するOdekoさんも、以前は浪費家で、とくに服への散財が多かったと話します。「服を減らす過程で、飽きない服を選ぶコツがつかめてきた」というOdekoさんに「少ない服でも飽きない理由」を伺ってみました。
すべての画像を見る(全4枚)服を買ってもすぐ飽きてしまう理由は?
浪費家時代の私は、「服を買う」ことが大好きでした。
戦利品を抱えて帰宅。紙袋から取り出し、カバーをはがし、タグを切って、鏡に映してみて、そしてクローゼットへ。
それにも関わらず、クローゼットに入れた瞬間、あんなに輝いて見えた服が、なんだか普通の服に感じてきて…この時点ですでに「ときめき」は半減しています。
それでも新しい服にワクワクして何度かは着てみるのですが、一度着用して洗濯し、またクローゼットにしまうと同じ現象が…。ここから「飽き」の終着点まではあっという間です。
「服を買ってもすぐ飽きる理由」はひとつではないと思いますが、私の場合、「クローゼットがぐちゃぐちゃ」だったことが大きな要因だったことに気がつきました。
お店では、装飾や照明、そして飾り方まで、すべてが整っているから「服のよさ」が引き出されているのだと思うのです。それに対して、自分のクローゼットは服でパンパン。
せっかく買ってきた服を、ワゴンセールのように扱うのか? それとも美術館のコレクションのように扱うのか? 服を減らした今は、収納の仕方も「飽き」を防ぐひとつの手立てになるのだと感じています。
クローゼットの「総合力」を意識する
とはいえ、どれだけクローゼットを整えても、それだけで「飽きなくなる」とは言いきれません。ただ、服を100着以上手放して、オールシーズン13着に整えた今、「飽きるまでの時間」がたしかに長くなってきたように感じています。
浪費家時代は、「買いたい気持ち」や「いい服を着ている優越感」ばかりを重視していたので、1着1着がすべて主役級の服ばかりでした。
今は、主役級の服もあれば、機能性を重視した服もある。柄ものもあれば、ベーシックな服もあります。1着で100点を目指すのではなく、クローゼットの総合力で100点を取るようなイメージで服を選ぶようになりました。
寒い日も、暑い日も、お出かけの日も、そして家で静かに過ごす日も、毎日「そこそこに対応できる服」がそろっているという満足感もあることに気づきました

