服を買ってもすぐ飽きてしまう、そんな方は多いのではないでしょうか? ミニマルな暮らしを発信するOdekoさんも、以前は浪費家で、とくに服への散財が多かったと話します。「服を減らす過程で、飽きない服を選ぶコツがつかめてきた」というOdekoさんに「少ない服でも飽きない理由」を伺ってみました。

クローゼット
元浪費家ミニマリストのOdekoさんに、少ない服でも飽きないコツを伺いました
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服を買ってもすぐ飽きてしまう理由は?

浪費家時代の私は、「服を買う」ことが大好きでした。

戦利品を抱えて帰宅。紙袋から取り出し、カバーをはがし、タグを切って、鏡に映してみて、そしてクローゼットへ。

それにも関わらず、クローゼットに入れた瞬間、あんなに輝いて見えた服が、なんだか普通の服に感じてきて…この時点ですでに「ときめき」は半減しています。

それでも新しい服にワクワクして何度かは着てみるのですが、一度着用して洗濯し、またクローゼットにしまうと同じ現象が…。ここから「飽き」の終着点まではあっという間です。

「服を買ってもすぐ飽きる理由」はひとつではないと思いますが、私の場合、「クローゼットがぐちゃぐちゃ」だったことが大きな要因だったことに気がつきました。

お店では、装飾や照明、そして飾り方まで、すべてが整っているから「服のよさ」が引き出されているのだと思うのです。それに対して、自分のクローゼットは服でパンパン。

せっかく買ってきた服を、ワゴンセールのように扱うのか? それとも美術館のコレクションのように扱うのか? 服を減らした今は、収納の仕方も「飽き」を防ぐひとつの手立てになるのだと感じています。

クローゼットの「総合力」を意識する

すっきり クローゼット

とはいえ、どれだけクローゼットを整えても、それだけで「飽きなくなる」とは言いきれません。ただ、服を100着以上手放して、オールシーズン13着に整えた今、「飽きるまでの時間」がたしかに長くなってきたように感じています。

浪費家時代は、「買いたい気持ち」や「いい服を着ている優越感」ばかりを重視していたので、1着1着がすべて主役級の服ばかりでした。

今は、主役級の服もあれば、機能性を重視した服もある。柄ものもあれば、ベーシックな服もあります。1着で100点を目指すのではなく、クローゼットの総合力で100点を取るようなイメージで服を選ぶようになりました。

寒い日も、暑い日も、お出かけの日も、そして家で静かに過ごす日も、毎日「そこそこに対応できる服」がそろっているという満足感もあることに気づきました