食料品や光熱費、ガソリン代など、物価上昇で貯蓄に困っている人も多いはず。未就学児の子どもがいる家庭が、これからかかる教育資金の前に、押さえるべきポイントとは…? ESSE読者のリアルな家計表をファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんに診断していただきました。

現金貯蓄か貯蓄性の保険かで悩む女性のイラスト
教育費をしっかり貯めるために、今からできることとは?
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夫婦のこづかいを定額化すると、着実に貯まる家計に

今回紹介するのはNちゃんさんの家計(40代・未就学の子ども2人)。昨年、夫が転職。妻はパート勤務ですが、長女が小学生になる2年後をメドにフルタイムへの復帰を検討中だそう。

Nちゃんさん家計表

Nちゃん家では、家計を夫婦で分担。夫は自分が担当している費目分を、給与から家計口座に入金し、残ったお金は自分のこづかいに。夫のこづかいの残りが毎月の貯蓄に充てられています。

「まずは、夫のこづかいの金額を決めましょう」と畠中さんは言います。

今はこづかいに不自由がなく、貯蓄もできていますが、この先、教育費の負担が大きくなると、貯蓄を確保するには夫のこづかいを削ることになる可能性があります。

「こづかいをきり崩す状況が続くと、なにかと夫婦間で不満が出てくる場合が多いです。こづかいの金額を固定化して、貯蓄も毎月定額をコツコツ貯めていくのが、貯まるセオリーです」(畠中さん、以下同)

●こづかいのおすすめ目安は?

月収35万円のときのこづかい目安
こづかいのおすすめ目安

また、こづかいを定額化するなら、その目安は夫婦合わせて手取り月収の10%。

「10%の分け方は半々でも、どちらかが多めでもOK。夫婦で納得いくように話し合ってみて」