「この味は知ってる、記憶でいける」。ダイエットのコツは楽しむこと
すべての画像を見る(全5枚)運動習慣だけではなく、食欲を乗りきるための「魔法の言葉」もあるそうです。
「夜食を食べたくなったときは、『この味は知ってる。記憶でいける』というおまじないを唱えていました。たとえばカップ焼きそばのように、何回も食べたことがあるものを深夜に食べても、食べたあとには罪悪感しか残りません。あんな味だったよなと、味を思い出すだけで乗りきっています」
ほかにも、早食いをやめゆっくり食べるためにこんな行動ととったのだとか。
「ご飯を食べているときに、いかに自分が早食いかストップウォッチで測りしました。10分をきりそうだったら、一度箸を休めて遠くの景色を眺めるなど…。ダイエットのために試行錯誤すること自体を楽しみました。ラクにやせることは難しくても、楽しくやせることは自分の工夫次第でできます。おもしろがりながらダイエットをするのは、すごくおすすめです」
アラフォーダイエットは「生き直し」。生活習慣が変わり、心にも変化が
ユニークな発想でダイエットを成功させたねこくらさん。体型だけでなく心にも大きな変化があったといいます。
「ダイエットで小さな成功体験を積み重ねることで、だんだん自信を取り戻していく、心が癒やされていく感覚がありました。ダイエットは、健康の柱であるバランスのいい食事、適度な運動、良質な睡眠という3つがそのままつながってきます。ダイエットは健康になるためにやることで、決して我慢をして、不幸な気持ちになることではないと感じました」
ねこくらさんは減量に成功してから、大きなリバウンドもなく、5年間体型をキープしています。その秘訣は、ダイエットを通じて日々の習慣を変えるということ。
「アラフォーのダイエットは“人生の生き直し”だと思っています。30年以上続いた、食事や運動などの習慣を少しずつ変えていく。体重を早く減らすことを考えると、つい無理をしてしまいますが、日常の生活の中で健康な生活習慣の割合を増やしていく、というイメージがよいのかなと思います。この5年間で、元の生活に戻せば体も元に戻るということを学び、たとえ暴飲暴食をしてしまってもうろたえなくなりました」
数字より、理想のイメージを大事に
逆に、体重計の数字ばかりを追っていると、本当になりたい自分とかけ離れてしまいます。
「やせたいと最初に思ったときにイメージするのは、今よりもっと自信にあふれて、好きな服を着て堂々と歩いているポジティブな自分だと思うんです。そのイメージを見失わないのが大事だときづきました」
描いた幸せに近づくには、無理な減量ではなく、心と体の両方と向き合うこと。ダイエットは健康を手に入れるための道のりなのかもしれません。