この時季はボーナスが入ったり、クリスマスや年末セールがあったりと、ついつい買い物が増える人も多いのでは?「財布のヒモが緩みやすい12月こそ、手放すことに意味があります」と、片付けのプロでファイナンシャルプランナーの下村志保美さんは話します。今、ものの見直しをすることで、すっきりとした気持ちで新年を迎えらえるほか、節約にも効果があるのだそう。「12月の手放し」について、教えてもらいました。
すべての画像を見る(全5枚)12月の手放しは「衝動買い」を減らせる
片付けの基本は「もっているものを把握すること」。12月に家の中を見直すと、「意外ともっているものが多い」「まだ使えるものが十分ある」という気づきが生まれます。
もっている量が明確になると、衝動買いがぐっと減ります。
年末年始は「買って当たり前」のムードに流されがちですが、手放しをしておくと冷静に判断できるようになります。
また、スペースが整っていると「もう増やしたくない」という心理が働きます。
あいた場所は埋めたくなる一方で、整った場所は守りたくなる。これは片付けの現場で何度も見てきた現象で、手放しには“増やしたくない気持ち”を自然に生む力があります。
ものが増える原因は「心の疲れ」かも
手放しには、心の整理という大きな効果があります。持ちものを減らし、空間が整うと、「今年もよくやった」という満足感が生まれます。
すると不思議なことに、買い物で気分を上げたい気持ちが弱まります。
じつは、衝動買いの多くは「心の疲れ」から来ていることも。収納や家の風景が整うと、感情の揺れが少なくなるため、購買欲そのものが落ち着いていくのです。


