急な来客があっても、なるべくキレイな状態の家を見せたいもの。4年前に注文住宅を建てた、整理収納アドバイザー1級で住宅収納スペシャリストの資格をもつ武井優音さんは、家づくりの際、来客の1時間前でもさっと整えられるように、家の生活感を隠す工夫をしたそう。今回、家づくりの際にこだわった点や、暮らしのなかで実践している収納のコツについて、詳しく教えてもらいました。
すべての画像を見る(全12枚)目指すは「急な来客にあわてない家」
わが家は、筆者、夫と長男(11歳)、二男(8歳)の4人暮らし。4年前にハウスメーカーで2階建ての注文住宅を建てました。1階にはLDKと隣に趣味室、玄関、トイレ。そして2階には、浴室、洗面所、ランドリールーム、ウォークインクローゼット、子ども部屋、寝室、トイレがあります。
「ちょっと家に寄っていい?」と言われると、思わず「何分あれば、家のなかを片付けられるだろう? 見られて大丈夫かしら」とあせること、ありませんか?
ズボラな筆者も、「生活感をできるだけ見せない家にしたい」と考えて家づくりをしました。でも、暮らしやすさも両立したいところ。
そこで今回は、来客の1時間前でもさっと整えられるような、家の生活感を隠す工夫を4つ紹介します。
どれも特別なインテリアテクニックではなく、収納や間取りのちょっとした工夫ばかり。これから家を建てる人にも、すでにお住まいの人にも取り入れてもらえるアイデアをまとめました。
工夫1:玄関を“見せない”間取りにする
まずは家づくりの観点から。
急な来客の場合、玄関だけで対応することも多いですよね。実際、いちばん多い来客って宅配業者さんやご近所さんだったりしませんか?
事前に来られるとわかっていない場合、玄関がぐちゃぐちゃ…ということ、わが家でもよくあります。
ならば、元々見えにくければよいのでは? と思ったのがきっかけで、外観を工夫しました。
玄関のなかが丸見えにならないように大きな壁を設置。実際に、上の写真では玄関の扉をあけているのですが、道路からほぼ見えません。
また、玄関横も壁をのばして奥まらせたことで、より見えにくくなっています。
人が来たとき、メイクが間に合わなくてすっぴんで対応しなければならないときも、外から見えないだけで安心感があります。
工夫2:玄関に「土間つきクローゼット」を設置
そして、物のちょい置きが多い玄関は、大容量の玄関クローゼットを選びました。
奥行きを43.3cmと通常よりも深くとっているので、宅配で届いた未開封の段ボール箱など、「とりあえずここに入れておこう」ができて、急な来客時にもとても助かっています。
さらに、下が土間の部分もあるので、いったんしばったゴミ袋を置いておける一時置き場としても優秀。
この玄関収納と壁のおかげで、家の印象が整って見えるので、「これは真似したい!」と、わが家に来られた方にもよく言ってもらえます。
実際に住んでいたら、いつも整った玄関でいられないもの。不意打ちの訪問にも、あわてず対応できるための設計時の工夫です。





