余計なものを買わなくなり「お金が貯まる」
すべての画像を見る(全3枚)私がミニマリストになろうと思ったのは、50歳のとき、貯金も収入もなかったから。
ミニマリストになってからは、余計なものを買わなくてよくなり、その分のお金を貯金や自分が本当に欲しいもの、やりたいことに使えるようになりました。
この生活を始めて、服は20着もあれば十分だと気づきました。少ない服をとことん着る生活にシフトしたら、毎年のように服を買う必要はなくなったのです。食器や雑貨も今使うものだけを残し、壊れるまで使います。
ミニマリストになると、「もう使わなくていいもの」や「常備しておく必要のないもの(洗剤や調味料、日用雑貨など)」について考えるようになります。本当に必要なものだけで暮らすのが理想ですから。
所有したり、使ったりする意味のないものを、どんどん削ぎ落としていきました。
髪は湯シャンでセルフカットにし、日焼け止め以外の化粧もやめたので、美容代はほぼゼロです。掃除は重曹やお酢を使うエコクリーニングだから、さまざまな住宅用の洗剤も買っていません。
ベッドや普通の枕など、使わなくなったものはほかにもいろいろあります。砂糖やカフェインをやめて水とハーブティーを飲んでいるので、嗜好品に使うお金も減りました。
狭いスペースで暮らせるから、住居費が減る
今の家に引っ越す前、2014年の秋から10年住んでいた家は、それまでの住まいの半分以下のスペースでした。街中の便利な場所に引っ越したにもかかわらず、前の家より、家賃と光熱費が下がった経験があります。
このとき生活をダウンサイジングできたのも、ミニマルライフのおかげです。所持品が少ないから、狭いスペースでも暮らせるのです。
引っ越しをするたびに、家具を含め、かなりのものを手放しました。家は、人が持っているいちばん大きな収納スペースです。不用品をたくさん詰め込むのは、使わないもののために住居費や光熱費を払うようなもの。
多くの人は、収納スペースがたっぷりある家に住みたがります。ですが、収納スペースが大きければ大きいほど、今使わない不用品がたまってしまいます。
筆子さんのESSEonline連載をまとめた『50歳からのミニマリスト宣言!』が、待望の文庫版として登場しました。文庫化にあたり内容をアップデートし、日々の暮らしに役立つヒントをたっぷり盛り込んだ一冊です。
※ この記事は『50歳からのミニマリスト宣言!』(扶桑社刊)より一部抜粋、再構成のうえ作成しております
