キッチンは、食器や調理道具、食品など、ものが多くなってしまう場所。40代でミニマリストのめいさんも、かつてはたくさんのキッチン用品を抱えていたそう。「なかったらどうしよう、という不安が、ものをため込んでしまう原因かもしれません」と話すめいさんの、キッチンのものの手放し方を教えていただきました。

キッチン用品の手放し方を伺いました
キッチン用品の手放し方を伺いました
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「ものがないと不安で…」キッチン用品があふれかえる

現在の住まいのキッチン
現在の住まいのキッチン

ミニマリストの考え方やその生活スタイルについて発信しているめいさんは、夫と高校生の子どもの3人家族。「ものを減らして、暮らしを整えてから建てた」という注文住宅に住んでいます。

「以前のマンションに暮らしていたときはとくにものが多かったです。なかでもキッチンは手がつけられないほどでした。ちょっとでも“やってみたい”という気持ちがわくと、道具をそろえていまい、パウンドケーキの型は10個ほどあったし、変わった調味料もたくさんもっていました」

少ないもので暮らす今、「当時はとにかくものがないと不安だった」とめいさんは振り返ります。

「つくりたい、やりたいと思ったときに困るかもしれない。それが不安ですぐ買ってしまうのですが、ものが増えると収納スペースがあふれて管理しきれません。当時の家はパントリーもなかったし、キッチンにおさまりきらず、リビング収納にまでキッチン用品が侵食していました」

ものは使う場所で収納するのが基本。キッチンで使うものをリビングに分散して収納したことで、使いづらさはさらに増すことに。

家にあるはずなのにどこに収納したか分からなくなってしまい、すぐに見当たらないからまた買ってしまう…。そんな悪循環に陥っていたそうです。

自分に問いかけながら、少しずつ減らしていく

おたまは6個持っていた

同じく基本的な調理道具も大量に持っていたというめいさん。おたまは6個、菜箸は10組もありました。

「でも、6個のおたまを前にして、“こんなにいらないな”とふと気づいたんです。“じゃあ何個あったら安心できる?”と自分に問いかけて、捨てても大丈夫と思えるものを手放しました。5個のおたまでもキッチン家事は支障なく回る。すると、“もう1個減らせるかも”と徐々に自信が出てきたんです」