季節の変わり目に体調を崩すなど、年を重ねるにつれて、なにかと体の不調も増えがち。68歳でYouTubeチャンネルを開設し、シニア暮らしの日常を配信するもののはずみさんもそのひとり。90代の義母と70代の夫、40代の息子と暮らしながら家事をきり盛りしているもののはずみさんの、家事の合間にできる健康習慣について、教えてもらいました。

※ この記事は『70代をとびきり楽しむ! - 体とお財布をいたわりながら毎日をハッピーに過ごす37のアイデア』(ワニブックス刊)より一部を抜粋し、再編集しています。

もののはずみさん
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時間がなくてもできる「体にちょっといいこと」を続ける

じっとしているより、忙しくしている方が性に合っているので、ついつい無理をしがちです。とはいえ70代になり、季節の変わり目に体調を崩すなど、若い頃に比べて体力の衰えを感じるようになりました。毎朝、血圧も測定しています。

わが家は90代のおばあちゃん、70代の夫、40代の息子の4人暮らしなので、平日は私がひとりで家事をきり盛りしています。訪問看護やケアマネージャーなど来客の応対もあり、「もし自分が倒れると、家が回らなくなるのでは?」という不安が常につきまといます。

そのため、健康には気をつけています。ジムに通うなどまとまった時間は取れないので、日常生活でなるべく歩くことにしました。それなら家事をしながらでもできます。

床のモップがけをしたり、階段の手すりを磨いたり。腰に万歩計をつけ、1日5000歩を目標に。数値化するとやる気が出て、「あと少し!」とがんばれます。たりないときは、毎日の買い物コースをちょっと変えて、歩数を稼ぎます。

また、入浴後のテレビタイムを利用し、ストレッチを行っています。

60代のときにフィットネスクラブに通っていた時期があり、そこで教えてもらったストレッチを今も続けています。全部で12種類あるのですが、その日の調子でいくつかを選択。体がほぐれて、軽くなるのを感じます。余力があれば、ステッパーを15分くらい踏み、脚力アップに励んでいます。

●食べ物や睡眠でも心身を整える工夫を

疲れにくい体をつくるため、筋肉量を増やすとされるタンパク質も積極的に摂るようになりました。昼食と夕食に、豆腐やゴマ、豆などの植物性タンパク質を一品加えることに。厚揚げを甘辛く煮たり、市販のゴマ豆腐を食べたり。冷凍の枝豆は、解凍するだけで食べられて便利です。

1日の3分の1を占める睡眠も大事ですよね。寝室は空調に頼らず、季節で寝具を入れ替えます。たとえば敷パッドは、夏は通気性のよいもの、春秋は中綿入りのキルティングマット・イブルに。

ちなみに、敷布団の上には低反発マットレスを敷いて、快眠の助けにしています。

寝る前には、寝室の間接照明を灯し、お決まりの音楽(鈴木重子さんの『ジャスト・ビサイド・ユー』など)をかけて入眠モードに。今日をゆっくり振り返り、日記帳に楽しかったことを記します。逆に、ネガティブなことは残しません。1日の終わりを楽しい気分で締めくくると、明日もがんばれそうな気がするからです。