年齢は重ねるものじゃなく「更新するもの」

スペイン
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スペインで出会った大人たちは、どこか子どものようにワクワクして見えました。新しい趣味に挑戦したり、学校に通い始めたり、旅先にスケッチブックを持参するようになったり…。

その姿は、人生の「後半戦」ではなく、まるで「再スタート」のようでした。

驚いたのは、それが昔の夢の再挑戦ではなく、まったくの初心者として新しい世界に飛び込んでいること。そして、だれもがその挑戦を「すてきね」と自然に受け止め、「その年齢で?」「やめときなよ!」なんて言う人はひとりもいません。むしろ、「やってみたら?」「私も最近始めたの」と、新しいスタートを歓迎する空気があるのです。

年齢は「積み上げる」ものではなく、自分を「更新していく」もの。スペインの大人たちは、何歳からでもときめいていて、当たり前のように、新しい自分を楽しんでいます。

大人になるって「自分を信じること」

スペイン

スペインでの暮らしを通じて、私がたどり着いた答え。それは、「大人になる=自分を信じて選択すること」でした。

我慢することでも、完璧でいることでもなくて、「ちゃんと迷って、ちゃんと選ぶこと」。そして、その選んだ自分に責任をもち、肯定していくこと。

もし少しでも「こうありたいな」と思える自分がいるなら、その気持ちに素直になっていい。それこそが、大人になるということなんじゃないか…今はそう思っています。

大人になるって、きっと自分らしさを貫く覚悟をもつこと。ただ単に年齢を重ねるのではなく、「自分らしさを追い求めていくこと」なのかもしれません。